4月3日、TOYOTA GAZOO Racingと、ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSを運営するSROモータースポーツ・グループは、2024年もオフィシャル・セーフティカーパートナーとして引き続き契約を延長したことを発表した。両者間の契約は、3シーズン目となる。

 GTワールドチャンレンジ・アジアは、アジア地域において唯一複数の国で開催される国際的なGTシリーズ。2024年シーズンは7ラウンドからなるカレンダーが発表されており、4月20〜21日のセパン・サーキット(マレーシア)を皮切りに、チャン・インターナショナル・サーキット(タイ)、スポーツランドSUGO、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、岡山国際サーキット、上海国際サーキットを転戦する。

 なお今季より、SUGOを除く全戦で構成される『ファナテック・GTアジア』と、日本での4ラウンドでタイトルを争う『ジャパンカップ』は、混走することなく別セッションで争われることがすでに発表済みだ。従来どおり1レースウイークで2回の決勝を行うため、富士、鈴鹿、岡山の3ラウンドでは、週末のあいだに4回の決勝レースが開催されることになる。

 ファナテック・GTアジアにはGT3が、ジャパンカップにはGT3とGT4、GT2、GTCが参加可能。両シリーズのレースが開催される富士、鈴鹿、岡山の3戦は『SRO GTパワーツアー』と銘打たれ、SROによれば「50台ものGTマシンが参戦する予定」だという。

 トヨタGRスープラ、およびレクサスRC Fのセーフティカーは、昨年も全6ラウンドでフォーメーションラップを先導し、セーフティカーとしてもレースの安全な運営に貢献していたが、2024年も上記7つのイベントでその任務を担うことになった。

「2024年もSROモータースポーツグループとの提携を継続できることを大変嬉しく思っています」とTOYOTA GAZOO Racingの高橋智也プレジデントは述べている。

「本年より、昨年までファナテックGTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSの『選手権内の選手権』として開催されていた『ジャパンカップ』が独立した選手権として開催されることとなり、合わせて7ラウンド20レースがアジアにて開催される予定となっています。この事実からもSROがアジアにおけるカスタマーモータースポーツの発展に大きく貢献していることは明確です」

「TOYOTA GAZOO Racingも『モータースポーツを起点としたより良いクルマづくり』を目指し続けながら、カスタマーモータースポーツの発展に積極的に貢献したいと考えており、このような素晴らしいシリーズの支援とレースの安全な運営に貢献できることを大変感謝しています」

 一方、SROモータースポーツ・グループ・アジアのゼネラル・マネジャーであるベンジャミン・フラナソビッキは、次のようにコメントしている。

「ジャパンカップは今年大幅に拡大したため、安全性で有名なメーカーであるトヨタが、SROのアジア選手権だけでなく、国内シリーズの最前線でも活躍していることを本当に嬉しく思います。トヨタは、2022年のレース再開以来、ファナテックGTアジアのパートナーとして高く評価されており、今年のジャパンカップのグリッドにもRC F GT3とGRスープラGT4が並んでいる。アジアのシリーズを通じ、先頭を走るクルマは文字どおりトヨタなのです!」