「がっかりしている。僕らはここへやって来て、やらかしてしまった。ウェンビー不在だから楽勝だろうと思っていた。痛い負けになってしまった。コーチが言っていたとおり、相手はアグレッシブに向かってきて、僕らはやり返せなかったんだ。確かに、僕らは戦ったけど、相手の攻撃に耐えきれなかった」

 そう語ったのは、フェニックス・サンズのブラッドリー・ビール。3月26日(現地時間25日、日付は以下同)のサンアントニオ・スパーズ戦で、相手は新人ビッグマンの“ウェンビー”ことビクター・ウェンバンヤマをケガで欠くも、ウェスタン・カンファレンス最下位(16勝56敗)へ沈むチームに102−104で惜敗。

 デビン・ブッカーがゲームハイの36得点3ブロックに6リバウンド4アシスト、ケビン・デュラントが29得点8リバウンド6アシスト、ロイス・オニールが12得点5リバウンド2アシスト、ビールが9得点5リバウンド6アシスト2スティールを残すも、試合時間残り29秒でジェレミー・ソーハンに3ポイントシュートを決められ、デュラントとブッカーが逆転をかけて3ポイントを放つも決め切れずに痛い黒星を喫した。

 フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)も「この敗戦は受け入れてはならないものだ」と語っており、今シーズンのサンズはスパーズ相手に3敗もしてしまった。

 プレーオフへ自動的に出場できるのは、レギュラーシーズンをカンファレンス6位以内で終えたチームのみ。27日終了時点でウェスト8位のサンズ(42勝30敗)は、9位のロサンゼルス・レイカーズ(40勝32敗)に2.0ゲーム差をつけており、7位のサクラメント・キングス(42勝30敗)とはゲーム差なしで、6位にいるダラス・マーベリックス(43勝29敗)を1.0ゲーム、5位のニューオーリンズ・ペリカンズ(44勝28敗)を2.0ゲーム差で追っている。

 4シーズン連続のプレーオフ出場を目指すサンズ。「我々はどのチームが相手でもチャンスがある。スケジュールについては気にしていない」と指揮官は語るも、レギュラーシーズン残り10試合はプレーオフチームとの試合が続くタフな日程と言っていい。ウェスト7位から10位で終えることになれば、第7、第8シードをかけた一発勝負、プレーイン・トーナメントへ参戦することとなる。

 サンズはデュラント、ブッカー、ビールというビッグ3のほか、グレイソン・アレンやユスフ・ヌルキッチ、エリック・ゴードン、オニールら強力なロスターがそろっているとはいえ、残り10試合のうちアウェーゲームが6試合あり、上位チームが並んでいるだけに、どれだけ白星を手にすることができるか必見だ。現時点における対戦相手の戦績(27日終了時点)は下記のとおり。
※チーム名は略称、日付はいずれも日本時間、*=アウェーゲーム

◆■サンズのレギュラーシーズン残り10試合の日程と対戦相手

<3月>
28日:ナゲッツ*(51勝21敗/ウェスト1位)
30日:サンダー*(50勝21敗/ウェスト2位)
<4月>
2日:ペリカンズ*(44勝28敗/ウェスト5位)
4日:キャバリアーズ(44勝28敗/イースト3位)
6日:ウルブズ(49勝22敗/ウェスト3位)
8日:ペリカンズ(44勝28敗/ウェスト5位)
10日:クリッパーズ(44勝27敗/ウェスト4位)
11日:クリッパーズ*(44勝27敗/ウェスト4位)
13日:キングス*(42勝30敗/ウェスト7位)
15日:ウルブズ*(49勝22敗/ウェスト3位)