3月28日(現地時間27日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、ホームでロサンゼルス・クリッパーズ戦に臨むも107−108で惜敗して2連敗、ここ5戦を1勝4敗とした。

 タイリース・マクシーがゲームハイの26得点に7リバウンド8アシスト2ブロック、ケリー・ウーブレイJr.とバディ・ヒールドが17得点、トバイアス・ハリスが14得点7リバウンド2ブロック、モー・バンバが12得点11リバウンド2ブロックを残すも、試合時間残り15.1秒にカワイ・レナードに3ポイントプレーを決められて勝負あり。

 大黒柱で昨シーズンのMVPジョエル・エンビードが左ヒザ半月板損傷の修復手術を受けるため、1月31日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦を最後に戦線離脱後、チームは10勝17敗と負け越し、この試合を終えてイースタン・カンファレンス8位の39勝34敗となった。

 ただ、クリッパーズ戦前の会見で、ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)がエンビードの復帰時期について「プレーイン、プレーオフの前に戻ってくる可能性が高いと思う」と話していた。

「彼と会ってはいない。話したんだ。FaceTime(ビデオ通話)で何度かね。彼はコートにいる。だが我々としては、彼の復帰時期についてまだ決めていない」

 レギュラーシーズンは4月15日までで、シクサーズは30日のクリーブランド・キャバリアーズ戦を含めて9試合残されている。11位のブルックリン・ネッツ(28勝45敗)とは11.0ゲーム開いているため、さすがにプレーイン・トーナメント進出圏外になることはないはず。

 ただ、プレーオフへ自動的に出場できる6位にいるインディアナ・ペイサーズ(41勝33敗)との1.5ゲーム差を挽回しなければ、プレーイン参戦を余儀なくされるという状況にいる。

 ナースHCが「彼は(復帰に向けて)日々よくなっているんだと思う」と話していたことから、エンビードはレギュラーシーズン残り数試合で戦列復帰できる見込みなのだろう。

 イーストの第7、第8シードをかけた一発勝負のプレーイン・トーナメントは4月17日から20日にかけて、「NBAプレーオフ2024」は同21日に幕を開ける。エンビードが健康体で復帰できるならば、シクサーズは一躍ダークホースとなるかもしれない。