アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバー、高山一実(30)の小説家デビュー作が原作となったアニメ映画「トラペジウム」(篠原正寛監督)で、高山と西野七瀬(29)が声優として共演することが9日、分かった。グループ1期生の大親友コンビでファンから〝たかせまる〟の愛称で親しまれる2人は、そろって「おじいちゃん」役でアフレコに挑戦。映画は10日に全国公開される。

 原作は高山が2016年から雑誌「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)で執筆した長編小説。アイドルを目指す高校生が自分の夢に突き進む物語で、高山の経験や葛藤が込められている。脚本や音楽などにも携わり、多くの人気作品を手がけるスタジオ「CloverWorks」とともにアニメ映画化した。

 2人が声優を務めるのは、「ウッチャンナンチャン」の内村光良(59)が演じる通訳の仲間のおじいさん役。声優初挑戦の高山は「老人と言えば、なーちゃん(西野)がおばあさんの声まねがすごく上手だったことを思い出しました」と乃木坂時代の記憶をきっかけに提案したことを明かした。西野は「びっくりしました」とオファーに驚きながらも、「かずみん(高山)が提案してくれたことがうれしくて、『ぜひ!』とお受けしました」と快諾した。

 ファンから「たかせまる」の愛称で親しまれる2人が一緒に仕事をするのは、2022年5月に行われた乃木坂46の10周年ライブ以来。「一人だったら心細かった」という西野だが、2人で臨んだアフレコでは息ピッタリ。高山も「このシーンだけは(見るときに)緊張しちゃいます」という共演場面に注目だ。