シリーズを運営するGTアソシエション(GTA)の坂東正明代表が定例会見で、規則策定中の次期GT500クラス車両に言及した。「モーターを使うハイブリッドにするのか、メーカーなどと協議を進めている。ただ、方向性は定まっていない」とし、ハイブリッド化も選択肢の一つに挙げられているもよう。

 新規則の車両は早くても2029年からの導入になるという。「1年間はテストをすることになるし、その1年前には部品が出来上がらなければ間に合わない。現状では29年からの感じかな」。世界耐久選手権ハイパーカークラスを戦うLMDh車両が採用する、統一ハイブリッドシステムなどのやり方が有力視されているとみられる。

 スーパーGTは昨年からバイオ由来の非化石燃料を導入。タイヤ持ち込み本数の削減による、総合的なCO2排出量削減など、環境に配慮した取り組みを進めてきた。

 坂東代表は「問題は29年の状況だ。ハイブリッドで良いのか、それとも水素なのか。日本のインフラがどう進むのかを、見極める必要がある」と話す。今後の環境対策に合わせた規則作りを考えているようだ。