ユガラボ(Yuga Lab)が「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などノンファンジブルトークン(NFT)とプロジェクトの提携先であるApeCoin(APE)トークンを購入するよう投資家を「不適切に誘導した」と主張する集団訴訟案が発表された。

法律事務所Scott+Scottが主導する集団訴訟案は21日に発表された。ユガラボが有名人のプロモーターや推薦を利用してBAYCとAPEトークンの「価格をつり上げた」と主張している。

また、ユガラボが「疑うことを知らない投資家」に対して、成長の見込みと投資に対する大きなリターンのチャンスを宣伝したと主張している。

"不正に宣伝された数百万ドルのNFTを売り払った後、ユガラボはさらに投資家から金を巻き上げるためにApeコインを発売した。"

「大袈裟に宣伝された成長が(実際の実用性や基礎技術ではない)プロモーションの継続に完全に依存していたことが明らかになったため、個人投資家は、2022年4月28日の高騰した価格から87%以上損失したトークンを押しつけられることになった」と付け加えている。

同法律事務所は現在、今年4月から6月にかけてBAYC NFTとApeコインで損失を被った投資家を探している。

この期間中、APEは史上最高値の26.70ドルまで急騰した後、6月末には約82.5%下落して4.66ドルとなり、フロア価格は151.5ETHから92.9ETHまで下がった。

BAYC保有者であるSoapBoxCarも24日、Twitterで、多くの人が天井で買って「ボコボコにされた」と怒りを表明した。

この訴訟が最終的に法廷に持ち込まれた場合、Scott+Scottは、ユガラボとその有名人プロモーターが、法的に義務付けられている有料広告の開示を怠ったことを証明する必要がある。

また、同法律事務所は、パンプ・アンド・ダンプ(意図的に価格を吊り上げた後に叩き売る価格操縦)が発生したと主張しているため、ユガラボがそのような行為に関与したことを証明する必要があるが、ユガラボのプロジェクトの強さを考えると、これは難しいかもしれない。