オークワ外観

 オークワ(和歌山県)が4月2日に発表した2024年2月期決算(連結2023年2月21日〜2024年2月20日)は、営業収益が前期比0.2%増の2,473億円、営業利益が1.3%減の28億円、経常利益が1.6%減の30億円、当期純利益は7.7%増の10億円で着地した。

 2023年度のスローガンを「業態の再構築によるシェアアップと業務改革の推進による原価低減を実現し、大きく変化する社会環境へ対応しよう」とし、商勢圏でのシェアアップの実現に向けて業態を再構築するとともに、コスト削減に向けた業務効率化、多様化する顧客ニーズへの対応など、変化するライフスタイルに対応できる商品・サービスの提供に取り組んだ。

 営業収益から不動産賃貸収入とその他の営業収入を除いた売上高は0.1%増の2,350億円となったが、売上原価の0.6%増によって売上総利益は1%減の657億円と低迷。販管費は0.5%減の752億円となったものの、営業利益を押し上げるまでには至らなかった。

 単体については、新規に2店舗をオープンし、既存店では1店舗で大型改装、業態変更1店舗などを実施。売上高は2.0%増の2336億円で、販管費も前期に比べて0.4ポイント減らして売上比31.5%となったが、営業利益で3.6%減の27億円、経常利益で7.2%減の29億円と伸びを欠いた。

 なお、連結ベースの主な経営指標は、経常利益率が1.3%、総資産経常利益率が2.3%といずれも横ばいで、自己資本比率は0.6ポイントアップして59.1%と改善している。

 2025年2月期の連結業績については、回復を見込んで、営業収益で4.7%増の2,590億円、営業利益で21.2%増の35億円、経常利益で14.6%増の35億5,000万円、当期純利益では20.0%増の12億円と予想した。

著者:ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室