地上250mで味わう絶品フレンチ! パリで5年連続1ツ星を獲得した実力者のミシュラン・シェフが凱旋帰国
都会の景色と自然の恵みを味わう
「apotheose」は虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの最上階、49階のインフィニティプールの脇に位置するフレンチ・レストラン。人気デザイナーユニット、スペース・コペンハーゲンが手がけた空間は、地上250mからの景色を生かしたモダンなデザイン。厨房を指揮する北村啓太氏はパリで5年連続1ツ星を獲得した実力者だ。凱旋帰国した北村氏の目標は「食の喜びに目覚め直すような新しいスタンダードを切り開くこと」。その背景には、効率主義と引き換えに安全な食事が失われつつあることへの危機感や、本物の豊かさとは何か?という意識があるという。
おまかせコースは、北村氏が全国の産地を訪れて厳選した食材を生かした約12品。例えばゴボウのスープは土の香りや根野菜の甘みが豊かに広がり、自然の風景を想起させる。
都会を一望しつつ、美味を通して自然に思いを馳せる体験は、どこか新鮮で爽快。記念日はもちろん、気分をリフレッシュさせたいときにもおすすめだ。
文=小松めぐみ(フード・ライター)写真=田村浩章
(ENGINE2024年2・3月号)