クレジットカードは、現金を持たなくても会計ができる優れものです。ポイント還元もあるため、「クレジットカード払いで生活すれば、現金払いよりお得になるのでは?」と考えたことはありませんか?   本記事では、クレジットカード払いにすると、一年間でどのくらいポイントがつくのか、そして、現金払いよりもお得になるのかについてご紹介します。クレジットカードを持っているけれど上手に活用できていない方や、少しでもお得な支払い方をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

節約向けのクレジットカード3種類をポイント還元率で比較

クレジットカードにはたくさんの種類がありますが、なかでも節約向けとされているのが、以下の3枚です。
 

●PayPayカード
●楽天カード
●リクルートカード

 
節約に向いている理由は、3枚とも年会費が不要であり、カード利用の有無にかかわらず、金銭的負担がないからです。さらに、それぞれのカードで、お得なサービスやポイント還元を実施しています。
 
PayPayカードでは、ソフトバンクユーザーだと最大10%、Yahoo!ショッピングでの買い物で最大7%のポイント還元があることが特徴です。一方、楽天カードでは、楽天市場や楽天ポイントカード加盟店などの総称である「楽天経済圏」で、利用すればするほどポイントが貯まりやすくなります。また、リクルートカードは、Hot Pepperやポンパレモールの利用はもちろん、通常の買い物でもポイントが貯まる仕組みになっています。
 
3枚のクレジットカードをポイント還元率で比較すると、以下のようになります。
 

クレジットカードの種類 ポイント還元率
PayPayカード 1.0〜10.0%
楽天カード 1.0〜3.0%
リクルートカード 1.2〜4.2%

 
※筆者作成
 
最低ポイント還元率は、リクルートカードが最も高く、最大ポイント還元率は、PayPayカードが最も高いことが分かります。
 

クレカ払いと現金払いを一年間続けたら、お得なのはどっち?

クレジットカードの還元率をもとに、クレジットカード払いと現金払いのどちらがお得なのかを確かめてみましょう。今回は、一年間でどのくらいの差が生まれるのかを確認するため、利用金額を1ヶ月10万円とし、年間で120万円支払っていると想定しています。また、ポイント還元率は最も少ない場合としました。
 

支払い方法 ポイント還元率 還元されたポイント数
現金払い 0% 0
PayPayカード 1.0〜10.0% 1万2000
楽天カード 1.0〜3.0% 1万2000
リクルートカード 1.2〜4.2% 1万4400

 
※筆者作成
 
還元率が最も低い場合でも、1万2000〜1万4400ポイントが付与されます。PayPayポイントと楽天ポイントは、1ポイント=1円として利用できます。リクルートポイントは、Pontaポイントやdポイントに交換可能です。共に1ポイント=1円として利用できるため、どのクレジットカードでも、現金払いよりはお得になることが分かります。
 
また、還元率が高い加盟店や、ほかのサービスとの併用によって、倍以上のポイント数が付与されるケースも少なくありません。現金払いとクレジットカード払いを併用するときは、ポイント還元率が高いお店で、クレジットカード払いを選択するなどの工夫をすると、少しでもお得に買い物できます。
 

クレカ選びで生活費の節約ができるかが左右される

クレジットカード払いによって生活費を節約したいのであれば、クレジットカード選びでは、以下の項目を重視しましょう。
 

●年会費不要
●ポイント還元率が高い
●ポイントの使い方が自分に合っている

 
今回ご紹介したクレジットカードは、すべて年会費がかからず、ポイント還元率が1%以上のものです。しかし、なかには年会費が数千円から1万円程度かかったり、ポイント還元率が0.5%と低かったりするものもあります。クレジットカードは、使わなくても費用がかからず、使うとお得になるものが理想です。
 
また、還元されたポイントが何に使えるのかもチェックして、必要なものに交換できないクレジットカードは避けてください。ぜひ、自分に合ったクレジットカードを選び、節約を成功させましょう。
 

クレカの使いすぎに注意して、家計管理に活用しよう

現金払いよりも、クレジットカード払いの方がお得に買い物できるとお伝えしました。しかし、「還元率が高いから」「現金払いよりお得だから」と、クレジットカードを使いすぎてしまうと節約にはなりません。
 
「ついつい使いすぎてしまう」と感じる方は、クレジットカード払いをしたときは、利用金額を家計簿に書き留め、支払日までに振替口座に入金しておく習慣をつけましょう。ぜひ、クレジットカードを上手に活用して、家計管理に役立ててください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー