NHK受信料の支払い方法には、「口座振替」「クレジットカード」「振込」の3つの方法があり、「2ヶ月」「6ヶ月」「12ヶ月」のいずれかで前払いをすることになります。   固定費の中にはまとめ払いをすることで割引される費用がありますが、NHKの場合もまとめて支払うと割引されたりしないのか、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。   そこで今回は、1年間の支払総額をシミュレーションして、どの支払い方法がどれだけお得なのか調べてみました。   固定費の節約を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

NHKの受信料額はどれくらい?

NHKの受信料は、大きく「地上契約」と「衛星契約」に分けられます。
 
自分で好きなほうを選ぶのではなく、地上波だけを見られる環境にあれば地上契約、衛星放送も見られる環境であれば衛星契約となります。
 
NHKによると、これは総務大臣の認可を得て定められた日本放送協会放送受信規約において、「地上系によるテレビジョン放送のみを受信できるテレビジョン受信機を設置した者は地上契約、衛星系によるテレビジョン放送を受信できるテレビジョン受信機を設置した者は衛星契約を締結しなければならない(放送受信規約第1条第2項)」と規定されているからです。
 
支払い方法は「口座振替」「クレジットカード」「振込」の3つがありますが、いずれの場合も金額は変わりません。
 
ただし、それぞれの方法で2ヶ月払い・6ヶ月前払い・12ヶ月前払いのいずれかによって料金が変化します。
 
受信料額(税込み)をまとめると表1の通りです。
 
表1

契約種別 地上契約 衛星契約(地上+衛星)
2ヶ月払い 2200円 3900円
6ヶ月前払い 6309円 1万1186円
12ヶ月前払い 1万2276円 2万1765円

※沖縄県は料金が異なります
 
※NHK 受信料の窓口「受信料額」を基に筆者作成
 

NHK受信料の支払いで最もお得な方法は?

NHK受信料の支払いは、「2ヶ月払い」「6ヶ月前払い」「12ヶ月前払い」に分けられますが、それぞれの年間総額を比較すると以下の通りです。

【2ヶ月払い】

・地上契約:2200円×6回=1万3200円
 
・衛星契約:3900円×6回=2万3400円

【6ヶ月前払い】

・地上契約:6309円×2回=1万2618円(2ヶ月払いと比較すると582円お得)
 
・衛星契約:1万1186円×2回=2万2372円(2ヶ月払いと比較すると1028円お得)

【12ヶ月前払い】

・地上契約:1万2276円×1回=1万2276円(2ヶ月払いと比較すると924円お得)
 
・衛星契約:2万1765円×1回=2万1765円(2ヶ月払いと比較すると1635円お得)

上記から、NHK受信料は6ヶ月前払い、12ヶ月前払いにするほうが、2ヶ月払いよりもお得になることが分かります。
 
支払い方法による金額の違いはありませんが、12ヶ月前払いにすることで、年間あたり地上契約では924円、衛星契約では1635円を節約できます。
 

NHK受信料は2ヶ月払いよりも年払いのほうが924〜1635円の節約になる

NHK受信料は、2ヶ月払いにすると年間で地上契約は1万3200円、衛星契約は2万3400円を支払うことになります。
 
これを12ヶ月前払いで支払うと、地上契約は1万2276円、衛星契約は2万1765円となり、それぞれ924円、1635円を節約できます。
 
2ヶ月払いで支払っている方やこれから契約する方は、12ヶ月前払いにすることで、固定費の節約につなげられるでしょう。
 

出典

日本放送協会 NHK 受信料の窓口 受信料額
日本放送協会 NHK 受信料の窓口 ご請求時期について
日本放送協会 NHK 受信料の窓口 日本放送協会放送受信規約
日本放送協会 よくある質問集 衛星放送(BS)を見ていないが、衛星契約は必要か
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー