ホテルは受信機のある部屋ごとにNHKの受信料を支払わなくてはならない
結論として、ホテルは受信機のある部屋ごとに受信契約が必要で、受信料も部屋ごとに支払わなくてはいけません。
部屋が100室あってそれぞれにテレビが置いてあれば、基本的に100台分の受信料を支払うということです。台数分だと膨大な金額になりそうですが、複数の受信契約をする事業所に適用される「事業所割引」という制度があります。
事業所など、住居以外の場所に置く受信機すべてに受信契約を結び、一括で受信料を支払えば、2契約目以降は受信料が半額になる制度です。
この制度を利用すると、部屋が100室あるケースでは、1部屋分は満額の受信料を支払い、残りの99部屋は受信料が半額になります。
しかし、ホテル1棟で1契約とはいかないため、部屋数が多いホテルほど費用がかかることにはなります。
店舗と住居が同じ建物になっているケースでは、受信料はどうなるの?
例えば、自営業で同じ建物内に店舗と住居があり、1台ずつテレビを置いているというケースでは、受信料は2台分支払う必要があるのでしょうか。
このような場合は、店舗部分が住居の一部と認められるかどうかによって変わります。建物の構造や営業の規模などから判断し、店舗部分が住居の一部と認められる際は、受信契約は1つでよいとされています。
NHKの受信契約については、個人での判断が難しいこともあるため、不安な方はNHKの相談窓口に問い合わせるとよいでしょう。
自宅にテレビが何台もあるとき、台数分NHK受信料を支払わなくてはいけないの?
ホテルは受信機がある部屋ごとに受信料を支払う必要があります。そのように聞くと、自宅にテレビが何台もあるときは、台数分の受信料を支払わなくてはいけないのかと疑問に感じる方もいるかもしれません。
結論として、受信契約は世帯ごとの契約になるため、何台もテレビがあったとしても受信料は1契約分のみ支払えば問題ありません。
しかし、2世帯住宅のように1軒の家の中に生計が別々の世帯が住んでいて、テレビをそれぞれ設置しているときは、世帯ごとに契約が必要なため注意が必要です。
ホテルは客室の数分NHK受信契約が必要だが、受信料は割引されている可能性もある
ホテルは、受信機のある部屋ごとにNHKの受信契約を結ばなくてはなりません。
しかし、受信料は複数契約をすると割引される制度があり、割引された受信料を支払っている可能性があります。
NHKの受信料をテレビの台数分支払わなくてはならないかは、住居なのか、住居でも複数世帯が同居しているのかなどによっても変わります。自身が支払っている受信料が適正な金額なのか不安に感じたら、NHKの相談窓口に問い合わせてみましょう。
出典
日本放送協会 よくある質問集 ホテルなど事業所に設置してあるテレビの受信契約はどうなるのか
日本放送協会 NHK受信料の窓口 放送受信料に関してよくいただく質問 1.家に2台テレビがありますが、受信契約は1つでいいの?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー