ハイレックス<7279>:1115円(-43円)

大幅反落。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は1.5億円の赤字となり、従来予想の28億円の黒字を大幅に下回る着地となっている。北米における価格改定効果の後ずれや労務費の上昇、中国におけるロックダウン対応費用や主要顧客の減産などが要因のもよう。通期予想は従来の52億円から31億円に下方修正。22年10月期は48.6億円の赤字であり、収益改善基調ではあるものの、上半期の下振れ幅の大きさがネガティブインパクトに。





ニトリHD<9843>:17215円(-370円)

大幅反落。先週末に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.5%減で2カ月連続のマイナス成長、前月の同0.6%減からマイナス幅は拡大している。客単価が同10.7%上昇した一方、客数が同13.7%減少している。販促見直しの影響で家具が苦戦したほか、下旬は天候の影響で季節品が伸び悩んだもよう。今期業績の立ち上がり低迷が意識される状況となっている。





アインHD<9627>:5128円(-712円)

大幅反落。先週末に23年4月期の決算を発表、営業利益は160億円で前期比5.7%増、第3四半期決算時に下方修正した水準の172億円を下振れる着地に。また、24年4月期は157億円で同2.1%減と減益見通し。200億円程度の市場コンセンサスを大幅に下振れており、ネガティブなインパクトが先行する形に。処方箋枚数の伸びを保守的に想定しているほか、人件費の上昇などを織り込んでいるようだ。





INPEX<1605>:1550.5円(+35.5円)

続伸。「OPECプラス」は協調減産の枠組みを2024年末まで延長すると決定、サウジアラビアでは独自に日量100万バレルを7月に追加減産すると表明している。サウジなどOPECの一部は5月に自主減産を始めたばかりであるが、あらためて追加措置を打ち出す形となっている。原油価格の底上げにつながるとの見方が優勢となり原油先物相場が急伸、原油関連銘柄となる同社の買い材料となっている。





ファーストリテ<9983>:33850円(+960円)

続伸。先週末に5月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.4%増となり、6カ月連続のプラス成長に。客数が同3.7%減少した一方で、客単価が同8.4%上昇している。夏物商品やトレンドを捉えた商品の販売が好調であったもよう。アダストリアやユナイテッドアローズも順調推移でサプライズは限定的だが、本日は日経平均の大幅上昇も支援となる形に。





クリアル<2998>:6550円(+700円)

上場来高値。運営する不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」で5月に計3件約24億円のファンドを組成完了したと発表している。また、神奈川県綾瀬市と東京都足立区の販売用不動産を売却することも明らかにしている。売却価格は、いずれも23年3月期末の連結純資産(31.11億円)の30%相当額以上という。引き渡し日は綾瀬市が16日、足立区が29日の予定。





ポート<7047>:1657円(+76円)

大幅に3日ぶり反発。29日開催のグロース・キャピタル主催の個人投資家向けオンラインIRイベントに登壇すると発表している。登壇者は春日博文社長CEO。また、M&Aを主要戦略の一つとして位置付ける資料を開示した。既存事業のロールアップ型M&A(人材支援、販促支援エネルギー領域の2事業)と新領域への参入を目的としたM&Aに限定するとし、最低10%以上のインパクトがある大規模なM&Aを積極的に志向するとしている。





DELTA−P<4598>:992円(+87円)

大幅に4日ぶり反発。難治性または再発の急性骨髄性白血病の患者を対象に実施中のDFP-10917の臨床第3相比較試験について、来年1月頃を目途にデータカットオフを行い、来年2月頃に中間解析データの確定を予定していると発表している。対照群との間で有意差が確認でき次第、米食品医薬品局(FDA)と新薬承認(NDA)申請のための一連の作業を並行して行う計画という。