NY外為市場ではパウエルFRB議長の発言後、ドルは安値を更新した。議長が様子見姿勢を維持し、利下げの可能性も完全には否定しなかったため長期金利の上昇が一段落し、一時低下に転じた。議長はインフレが再び加速しているとは考えておらず、最近のインフレデータが改善に向けた荒い道のり以上の結果であるかどうかに言及することは「時期尚早だ」と、今後の経済やインフレ指標の動向を見極めて慎重に判断していく方針を示した。



議長の発言を受け、利下げ観測の再燃に米10年債利回りは4.427%から4.35%付近まで低下。ドル・円は151円95銭の高値から151円60銭まで反落した。ユーロ・ドルは1.0770ドルから1.0836ドルまで上昇。ポンド・ドルは1.2570ドルから1.2651ドルまで上昇した。