イングランドサッカー協会(FA)は、現地時間14日に今月行われる国際親善試合にむけた代表メンバー25名を発表した。プレミアリーグ首位のアーセナルで安定したパフォーマンスを見せているDFベン・ホワイトは、招集が見込まれていたが招集選外だった。英メディア『SPORT BIBLE』は、同選手が選外になった理由を報じている。

 イングランド代表の右SBは、ニューカッスルのDFキーラン・トリッピアー、リバプールDFトレント・アレクサンダー=アーノルド、チェルシーDFリース・ジェームズなどが怪我の影響で招集が難しい状態であり、今季リーグ戦などで印象的なパフォーマンスを残しているホワイトが召集が期待されていた。
 
 しかし、FAが発表した今回の招集メンバーにはホワイトは含まれていなかった。同メディアによると、イングランド代表監督のギャレス・サウスゲートに対して、ホワイトは事前に「選ばれたくない」と断りの連絡をしていたようだ。サウスゲート監督は、ホワイトが招集拒否した時の様子について次のように語っている。

「先週、(アーセナルのスポーツディレクター)エドゥ氏から電話があり、ホワイトは現時点でイングランド代表に選ばれたくないと言われた。カタール戦後に彼と話をしたが、彼の側は遠慮していた。なぜそうなのかは分からないが、私はそれを尊重している。」

 同メディアによると、ホワイトが代表招集を拒否した理由は3つあるという。1つは、代表内で序列が低い状態が続いていることだ。2つ目の理由として、過去にイングランド代表アシスタントマネージャーのスティーブ・ホランド氏と「口論」があり、ホワイトが口頭で叱責を受けたことを同メディアは挙げている。

 最後に、もっとも重要な理由として、代表の試合やトーナメントのリズムに慣れるのが難しいとホワイトが感じていたことを同メディアは指摘した。実際に、同選手はFIFAワールドカップカタール2022の際に、グループリーグ突破後に個人的な理由で代表チームを離脱している。その後、アーセナルのトレーニングに合流してから、代表チームには選ばれていない。

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