ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「ひざの動きの大切さ」がテーマです。

ミスヒットに強いニーアクションとは?

またまた、私のジュニア時代の話で恐縮ですが、腕や肩といった上体の動き以上によく指導されたのか、下半身、特にひざの動きについてです。このひざの動きについての教えは、40年以上を経た現在でもとても役に立っていると感じています。

今回は、そんなひざの使い方について考えていきたいと思います。

・「ひざの高さは出来るだけ変えないこと」。

トップやダフリといったミスは、身体の上下動が原因。特にひざが伸び上がったり左右のひざの高さが揃っていないことが、ミスの原因になると指導されました。確かに自分なりにひざの使い方を考えるようになって、特にフェアウェイウッドなど長いクラブのミスを少なくすることが出来ました。

具体的には右ひざの動きを抑え、インパクトエリアでひざが浮き上がらないようにすること。結果的にいわゆる「ベタ足」に近い形になるのですが、こうした意識をすることで下半身が伸び上がる動きを抑えられ、ミスヒットを減らせたのです。

また、傾斜地や悪いライからのショット、更にバンカーショットでも、この「ベタ足」イメージはとても有効で、ミスを最小限に留めること効果があったと思います。

「ベタ足」というと、ダウンスイング以降、右のかかとを地面から離さずに振り抜くイメージを持たれるかも知れませんが、それとは少し違います。

インパクトエリアでは右足は地面を蹴りながら、右ひざを左ひざに寄せていくように動かします。地面を蹴りながらも、右ひざは地面に向かって押し込んでいくようなイメージです。

そして、フォローでは両ひざ頭を密着させるようにフィニッシュまで振り抜いていきます。右足を蹴るようにして使う動きは、大きなパワーを生み出しますが、それによってひざが流れたり、浮いていくような動きになってしまうと、正確なインパクトが出来にくくなると考えています。

フィニッシュのポジションでバランス良く立てなかったり、ふらついてしまう時は、ひざの動きがルーズになっていることか多いようです。

先日のマスターズで勝利したスコッティ・シェフラー選手も、右足の使い方は独特ですか、よく見ると、右足を後方にスライドさせながらも両方のひざ頭はしっかり密着させるような位置に収まり、バランスの取れたフィニッシュが保たれています。そう、両ひざの動きを意識をすることで腰のターンもスムーズになり、収まりの良いフィニッシュにもつながるのです。

トップやダフリといった上下のミスや傾斜地からのショットでミスが多いという方、フィニッシュの収まりが悪いという方、このひざの使い方を参考にして頂けたらと思います。