4月17日石川県加賀市で自動運転のバスによる試験走行が行われました。最新鋭の車両を用いて公道を走る実証実験としては世界最長の距離になります。

石川県加賀市ではバスの運転手不足や公共交通の維持が課題となっています。その解決に向け4月17日加賀市で自動運転のEVバスの試験走行が行われました。

使用されたのは「EVO」という最新鋭の車両で、ハンドルやアクセル・ブレーキペダルがついていません。専用の3Dの地図を作成し操作パネルに落とし込みます。その地図データと衛星データを照合することで自動運転が可能になります。

また車両に搭載されている10個のセンサーで障害物を検知し、安全確認も行います。試験走行では往復で約10キロを走りました。「EVO」を用いて公道を走った距離としては世界最長になるということです。

4月17日は加賀市の宮元陸市長が試乗しました。「EVO」は5つに分けらている自動運転レベルのうち特定条件の下で完全自動運転ができるレベル4に対応している車両ですが、4月17日は試験走行のため自動で追従や追い越しなどを行うレベル2で走りました。

事前の設定により交差点に入ると自動でゆっくりと停車していました。加賀市によりますと将来的には自動運転のバスで加賀温泉駅と観光地を結びたいということです。

この走行実証は4月23日まで行われる予定で、20日と21日は市民向けに体験乗車会が実施されます。対象は加賀市に在住している人、または加賀市で勤務している人で、料金は無料です。予約はWEBや電話から申し込むことができます。