3、4月を貯金1で終えて、現在17勝15敗3分けの2位。首位・阪神とも0・5ゲーム差につけて、いいシーズンの滑り出しになったんじゃないでしょうか。

 今年の巨人は誰が見ても分かると思うんですけど、投手陣が本当にすごく頑張ってる! 先発も駒がそろって乱れる、崩れるところが少ないというのもあるんですが、とにかく中継ぎ陣がみんなめちゃくちゃ抑えてますよね。中川、大勢の負傷は気がかりですけど、船迫とか堀田も堂々と投げていていい投球してますし、ドラ1・西舘も重圧かかるポジションで奮闘してくれています。若い戦力と経験豊富なベテランの良さが出ていて、何か「そろったな」って感じがします。

 それに比べると、確かに今は、打線が少し元気がないですが、阿部監督を見ていると、大きな心配はいらないと思えてきます。勝っても負けてもどっしりと構えて、常に前向きですよね。だから選手に笑顔が多くて、チームの雰囲気も良さそうです。采配の面でも、いろいろ試行錯誤しながら、チームとして何をチャレンジしたいのか、そういう意図を感じます。打順もそうですし、こういう狙いで、こうしているんだろうなっていうのが伝わりやすい。佐々木や萩尾ら若手を多く試したり、ベテランでは長野が期待に応えたりしてますよね! 捕手も3選手をうまく使い分けてそれぞれの色を出させています。長いペナントレースを見据えて、戦いながら戦力を整えているんだろうな、と。

 つまり、言うなれば「KGO」。今年の ジャイアンツは おもしろい。去年は勝てるぞっていう展開で中継ぎ陣が逆転を許して落とした…という試合も結構多かった。それってファンからしたら一番悔しい負けですし、フラストレーションがたまるんです。今年はその心配が少ないですし、負けていても接戦が多いから、試合の最後の最後までひっくり返せるんじゃ、って希望が持てる。これってそのままシーズンに置き換えてもそうじゃないですか? 粘り強く食らいついて、戦力や戦い方が定まってきた夏場でまくっていく。そんな絵を阿部監督も描いているんじゃないかなって。ハラハラする展開もエンターテインメントの一つのだいご味。信じて応援するので、フィナーレは最高の笑顔を見せてほしうぃっしゅ!(タレント・アーティスト  DAIGO)