MotoGP第4戦スペインGP、初日午後のプラクティス2がヘレス・サーキットで行なわれた。初日の総合トップタイムを記録したのは、アプリリアのアレイシ・エスパルガロだった。

 サーキット周辺は午前中のプラクティス1から引き続き快晴に恵まれており、暑いコンディションでのスタートとなった。

 2日目に行なわれる予選の組分けはこの1時間のセッション終了時の初日総合タイムで決定される。通常その組分けを狙ったアタックは終盤に行なわれるが、今回もその例に漏れず序盤はゆっくりとした走り出しだった。

 そして序盤12分の段階で、レプソル・ホンダのイケル・レクオナがターン13で転倒。その影響で破損したエアフェンスの補修のため赤旗が掲示され、セッションが一時中断となった。なお彼は負傷欠場中のマルク・マルケスの代役としての参戦となっている。

 また同じくレプソル・ホンダのジョアン・ミルも20分が経過する頃に転倒。レクオナと共に怪我などはない様子だった。なおミルはセッション終盤にも再び転倒を喫してしまっている。

 セッション再開後もしばらくは本格的なアタックなどは行なわれないまま進行し、タイムも大半は1分38秒台にとどまっていた。

 ライダー達がアタックを始めたのは残り12分頃の終盤。まずマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が先鞭をつけ、1分36秒899をマーク。総合タイム順でもトップ3に食い込む速さだった。

 さらに残り時間が少なくなり、他のライダー達もアタックに移行。しかし高い気温が影響しているのか、なかなか午前中に記録されたタイムに匹敵するようなタイムが刻まれない状況が続いた。

 そして残り4分でアレックス・リンス(LCRホンダ)が転倒。トップ10圏外の状況でチャンスを失ってしまった。

 ラストアタックではビニャーレス、そしてチームメイトのアレイシ・エスパルガロのふたりが立て続けにトップタイムを更新。アプリリアがワンツー体制を築いた。

 セッションはそれ以上トップタイムが更新されることはなく終了。総合タイムはアレイシ・エスパルガロがトップ、ビニャーレスが2番手、ダニ・ペドロサ(KTM)が3番手という並びとなった。

 総合4番手以下はホルヘ・マルティン(プラマック)、ジャック・ミラー(KTM)、ヨハン・ザルコ(プラマック)、ミゲル・オリベイラ(RNF)、アレックス・マルケス(グレシーニ)、中上貴晶(LCRホンダ)、ルカ・マリーニ(VR46)が続き、ここまでが予選でQ2に直接進出することができる。

 そして昨年チャンピオンのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、前戦ウイナーのリンスらが予選Q1スタートとなった。