FIA、ピットレーン”ニアミス”事件の対策発表「最後の1台がチェッカーを受けるまで、ピットレーンへの立ち入り許可せず」
オコンはアゼルバイジャンGPの決勝レースで、スタート時に履いたハードタイヤを長く使い、残り1周というところでレギュレーションで義務付けられているタイヤ交換を行なうべく、ピットインした。しかしオコンがピットレーンに飛び込んだ際、パルクフェルメ周辺には、表彰式の準備を始めた関係者やメディアなどがすでに集まっており、あわやオコンのマシンと接触しかけた。
この事件は国際映像でも撮影され、レース後には議論の的となった。FIAもこの一件を問題視。アゼルバイジャンGPのスチュワードが関係者に聞き取り調査を行ない、迅速に対策を講じる必要があるとした。
この対策が早急に進められた結果、マイアミGPのレース後の手順に関して変更が加えられることになった。
今後のグランプリでは、最後のマシンがスタート/フィニッシュラインを通過し、ピットストップがもう行なわれないということが確実になるまで、VIPゲストやパルクフェルメに到着するクルマを出迎えるメカニックらは、ピットレーンに近づけないことになった。
FIAはこれについて、次のように説明している。
「各チームのメカニックたちは、最後のマシンがチェッカーフラッグを受けるまで、レース終了後にマシンが停車するのを予測して、ガレージから冷却ファンを持って、パルクフェルメに移動することは許可されない」
「最後のマシンがチェッカーフラッグを受けるまで、その他の関係者やVIPは、ピットレーンに立ち入ることはできない」
「いかなる違反も、その後のイベントで問題のチームからパスを剥奪することに繋がる。また、問題のあったチームはスチュワードに報告される可能性がある」