佐藤琢磨、インディ500”3勝目”ならず「苦しいレースで、トップ争いを演じるところまではいかなかった」
佐藤は今年のインディ500の走行開始初日から常に上位のタイムを記録するなど、好調ぶりをアピール。自身3度目となるインディ500制覇へ向けた期待が日に日に高まっていた。
決勝でもチップ・ガナッシ勢は速さを見せ全4台がトップ7入りを果たした。中でも昨年勝者のマーカス・エリクソンは、最後の15周で3回もの赤旗が掲出される荒れた展開の中、レース最終周まで首位を守っていた。しかし最後の最後でジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)に抜かれて2位。その差は0.0974秒という僅差だった。
佐藤もこのニューガーデンから1.5770秒遅れの7位でのフィニッシュ。インディ500での3勝目とはならなかった。
「苦しいレースでした。レース中盤には反撃も試みましたが、トップ争いを演じるところまではいきませんでした」
佐藤はそうレース後にコメントを寄せた。
「マーカスはレース終盤に奮闘しました。大変な接近戦でしたが、僕たちはみんなエリクソンを応援していました」
「自分たちに関していえば、激しい戦いを支えてくれた11号車のスタッフ全員を誇りに思っています。皆さんの声援に心からお礼を申し上げます」