アルガルヴェ・インターナショナル・サーキットでMotoGP第2戦ポルトガルGPが開幕。初日午後に行なわれたプラクティスは、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)がトップタイムを記録した。

 ポルトガルGP初日は夜のうちに降った雨の影響から、午前のフリープラクティス1回目はラインこそドライなもののウエットパッチが一部に残り、路面コンディションも良くない状況で行なわれた。

 そして午後のプラクティスに向けてサーキットの路面も乾き、MotoGPクラスの走行はウエットパッチも消えた状態で行なわれた。

 コースコンディションの改善が進んだためか、ライダー達はプラクティスで走行を始めてすぐに、FP1で記録されたトップタイム(1分40秒484)を上回っていた。そして開始10分もしないうちにタイムは1分39秒台に入り、ブラッド・ビンダー(KTM)が記録した1分39秒199が暫定トップタイムとなった。

 FP1でトップだったマルク・マルケス(グレシーニ)はコンディションが良くなったプラクティスでも好調で、セッション中盤に1分39秒235をマーク。さらにその後アタックを続けると1分39秒110までタイムを縮め、暫定トップが入れ替わった。

 以降もアタックが散発的に続き、ホルヘ・マルティン(プラマック)や中上貴晶(LCRホンダ)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)等がタイムを更新。それをさらにマルク・マルケスが上回り、1分38秒559が暫定トップタイムの状況でセッションは終盤を迎えた。

 バスティアニーニが1分38秒057を記録しトップタイムをさらに更新している頃、コース上ではアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)とアレックス・マルケス(グレシーニ)が転倒。両者とも急いでピットへと戻ることになった。

 プラクティスのラスト2分、マルク・マルケスがターン5でスリップダウンによる転倒を喫した。ドゥカティのマシンでもかつてのように限界まで攻めた走りを行なえるようになってきた証拠かもしれない。またルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ)も転倒。ふたりはこの転倒で最後のタイム更新のチャンスを失った。

 コース上では残ったライダー達がアタックしていくが、大きなタイム更新のないままセッションが終了。プラクティスで最速となったのはバスティアニーニで、2番手にジャック・ミラー(KTM)、そして3番手にマルク・マルケスが続いた。

 また予選Q2に直接進出するライダーは、前述のトップ3、そしてマルティン、ビンダ0、マルコ・ベッツェッキ(VR46)、ビニャーレス、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、アレックス・リンス(ヤマハ)となった。

 ヤマハ勢2名がQ2に直接進出する一方で、ホンダ勢は今回も苦戦。中上の16番手が陣営最上位で4名全員が予選Q1からの参加だ。