マクラーレンのランド・ノリスは、レッドブル独走というF1の現状を大きく変えるような序列の変化は、2026年のレギュレーション変更を待つ必要があると考えている。

 レッドブルは2022年のレギュレーション変更以降、マックス・フェルスタッペンと共にF1コンストラクターズタイトルを2連覇中。特に2022年シーズン後半からはライバルたちに対して非常に優位な立場を確立しており、2024年シーズンも開幕2戦で圧勝し今年も強さを見せつけている。第3戦オーストラリアGPではフェラーリに勝利を譲ったものの、フェルスタッペンはマシントラブルがなければ優勝争いを展開していたことだろう。

 F1は2026年に再びレギュレーション変更を予定しており、現世代のマシンは来年が最後となる。そしてノリスは、現行規定の中で状況が大きく変わることは考えられないとして、来年もレッドブルが支配を続けるだろうと示唆した。

「いや、僕は大幅な状況の変化は2026年を待つ必要があると思っているんだ」

 ノリスはそう語る。

「最大の要素のひとつであるパワーユニットを含めて、各チームにとって(2026年は)大きな変革期となる可能性があると思う」

「今は各チームのパワーユニットに、実際の所大した差は無い。でもマシン自体の差はとても大きな物がある。僕はレッドブルがリードをしているから、アドバンテージを持ち越せると予想している」

 マクラーレンは2023年を通じて大きく躍進を果たしているチームでもある。しかしノリスはそれでもレッドブルに近づくには十分ではないため、相手がアイデアを使い果たすことを願っているという。

「彼らは多くの点で他のチームよりも賢いから、手にしているアドバンテージを常に維持できるはずだ。でも、その良いアイデアを使い果たし始めていることを期待しよう」

「どのチームも追いつきだしているとは思う。ちょうど1年前を振り返ってみると、僕らは最も成長したチームだろう。その点から考えれば、僕らは自分たちの仕事ぶりには満足できると思う。でも、それでは不十分で、レッドブルに挑むには足りないんだ」