4月7日(日)に鈴鹿サーキットで行なわれたF1第4戦日本GP決勝では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが他を寄せ付けぬ走りで完勝。ホンダPU勢3台がポイントを獲得したことも喜んだ。

 レッドブルのフェルスタッペンとセルジオ・ペレスは予選でフロントロウを独占すると、決勝でも速さを発揮して1-2フィニッシュ。フェルスタッペンはファステストラップのボーナスポイントも稼いだ。これによりフェルスタッペンは、今回の日本GPで「ポールポジション」「ファステストラップ」「優勝」を記録して“ハットトリック”を達成。完璧な強さだった。

 6日(土)の予選後には、フェラーリ勢のレースペースが強力だと不安視していたフェルスタッペンだが、FP3後に行なったマシンの細かな調節が決勝レースに活きたと考えている。

「とても良い勝利だ。マシンの感触を掴むのに数周を要したけど、予選前に行なったマシンの変更が状況を良くしてくれた。それが今回に活きたと思う」

 フェルスタッペンは記者会見でそう語った。

「最初のスティントの後、ダイアルでマシンの調整を行なったことで、速く走らなきゃいけない時も、タイヤを守らないといけない時も、さらに快適に感じることができた。走行中にそういう感覚でいられるのはいつだってとても良いことだ」

「ミディアムタイヤと、元々より良いとされていたハードタイヤの両方で、僕らは良かったと思う」

 そしてフェルスタッペンは次のようにも語った。

「予選で僕は満足していた訳ではなかったけど、(マシンに)いくつか変更を加えた。僕らが行なったのは細かいことだけど、それが今回役に立ったし、走りの面でもコントロールの面でもより良くなった」

 オーストラリアGPをブレーキトラブルによってリタイアしたフェルスタッペン。今回の優勝、それもホンダ傘下の鈴鹿サーキットで勝ったことで一安心できたのではないか? との質問に対して、フェルスタッペンは次のように答えた。

「安心というよりか、優勝できたのは良いことだ」

 フェルスタッペンはそう答え、ホンダ製PUを使用するレッドブルとRBから3台がトップ10に入ったことを喜んだ。

 レッドブルの姉妹チームであるRBとしては、ダニエル・リカルドが1周目のアクシデントでリタイアとなったものの、そのチームメイトである角田裕毅が10位入賞。上位5チームが頭ひとつ抜けていることから入賞すら困難な今シーズン、貴重なポイントを前戦オーストラリアGPに続いてチームへ持ち帰った。

「もちろん、ここ日本での勝利は良い。僕らにとっては常に重要なレースだし、ここではファンから多くのサポートを受ける」

「ホンダのお膝元で勝てたことは素晴らしいことだ。(ホンダ勢)3台が入賞できたしね」