F1日本GPで、RBの角田裕毅が10位入賞を果たした。これは彼にとっては日本GPでの初めての入賞というだけでなく、7位に入ったオーストラリアGPに続く2戦連続の入賞となった。

 レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデス、アストンマーティンの5チームとその他の5チームで大きなパフォーマンス差がある今季のF1において、それらのトップ5チーム10台を差し置いて中団チームのドライバーがトップ10に食い込むことは容易ではない。しかしながら角田は第2戦サウジアラビアGPから3戦連続で予選トップ10に入り、決勝でもオーストラリア、日本と2戦連続で入賞。ポイントランキングでも、中団チームのドライバーの中で最上位の11番手につけている。

 こういった角田のパフォーマンスを、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコも高く評価している。ただその一方で、トップチームであるレッドブルの昇格については、時期尚早と考えているようだ。

 来季のドライバーラインアップについてマルコ博士は、様子を見ながらベストな選択肢を模索すると述べた。それはつまり、サマーブレイクまで判断を待つということなのかと尋ねられると、「ああ、少なくともレッドブル・レーシングにとって何がベストなのかハッキリするまではね」と返した。

 続けて、角田がこのパフォーマンスを維持すればレッドブルのシート争いに加わることになるのかと尋ねられたマルコは、次のように語った。

「まだ今は4戦目だ」

「角田は確実に大きく成長した。彼にとって今年はベストシーズンになっているし、既に3回もQ3に行っている。彼はミスをしなくなったし、今日のオーバーテイクも素晴らしかった。日本のファンの前でも落ち着いていて、馬鹿な真似はしなかった上に速かった。あとは今後どうなっていくかだね」