MotoGPアメリカズGP|“トップガン”ビニャーレスがスプリントレース2連勝! COTAキングのマルケス2位
アメリカズGP予選では前戦ポルトガルGPから引き続き好調なビニャーレスがサーキットレコードを更新する速さでポールポジションを獲得。2番手には驚異の新人ペドロ・アコスタ(GASGAS)、3番手にはCOTAを大得意とするマルク・マルケス(グレシーニ)が並んだ。
全10周で争われるスプリントレースが始まると、ポールシッターのビニャーレスが良い加速でターン1を先頭で通過。そしてマルク・マルケスがアコスタを追い抜いて2番手に浮上した。
スタートでは大きなアクシデントはなかったが、1周目バックストレートエンドでファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)のマシンにトラブルが発生。マシンを止めざるをえず、リタイアとなった。
1周目を終えた段階ではビニャーレス、マルケス、アコスタのトップ3が少し抜け出す形。3周目には4番手のエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が早くも1秒離されてしまった。
バスティアニーニは3周目のターン5でホルヘ・マルティン(プラマック)に追い抜かれ、4番手が後退。マルティンは表彰台圏内を目指してプッシュした。
トップ3の争いは逃げるビニャーレスをマルケスとアコスタの2台が追いかけて行くものの、少しずつ離されていってしまう。そしてマルケスはブレーキングで少し膨らむ場面などもあり、折り返しとなる5周目に入る頃にはビニャーレスに1秒以上の差をつけられてしまった。
マルケスはその後もフロントを滑らすようなシーンがあり、ビニャーレスとの差は広がるばかり。当然後ろからのプレッシャーは強まり、4番手のマルティンにも完全に追いつかれた。
6周目、マルケスに対してはアコスタが果敢にオーバーテイクを仕掛けていくが、その隙をマルティンも見逃さない。アコスタはターン4で追い抜こうとした結果、逆にマルティンに追い抜かれ4番手に後退した。
ただこのバトルの結果、マルケスとの差は拡大。3番手のマルティンが1秒後方まで離されることになった。アコスタも勢いを失ってしまい、表彰台争いからは脱落することになった。
トップを独走するビニャーレスはラスト3周のターン12のブレーキングで少しミスがあったが、ライバルに大きく差を詰められることはなく、その差をキープし続けた。
ビニャーレスは残りの2周を危なげなく走り切ってトップチェッカー。第2戦ポルトガルGPからスプリントレース連勝を果たした。
2位は序盤こそライバルからプレッシャーを受けたもののそれを守りきったマルケスが入った。3位は6番グリッドからポジションを上げたマルティンで、4位にアコスタが続いた。
ディフェンディングチャンピオンのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、スタートでミスがあり大きく後退。それでもオーバーテイクを繰り返して最終的に8位に入り、2ポイントを持ち帰った。
なおホンダ勢は今回転倒者が続出。LCRホンダの中上貴晶とヨハン・ザルコ、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)が転倒しリタイアを喫した。完走したルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ)も17位と、今回もホンダは苦しい結果に終わった。