野菜ジュースの簡単カクテルレシピ!プロ直伝で子供とも楽しめる

おもてなしやお祝い、シーズン行事など、自作のカクテルでおもてなししてみませんか?野菜ジュースやトマトジュースを使い、自宅でできるカクテルの作り方を、京王プラザホテルのバーテンダー中根庸介さんに教えていただきました。おいしく作るコツのほか、氷やハーブの使い方など、プロならではのアドバイスが満載です。

簡単できれい、おいしい!カクテルレシピ

野菜ジュース、トマトジュースをメインにしたオリジナルカクテルを3つご紹介します。ローズマリーやレモンバームなどをデコレーションに使い、彩りも鮮やかです。

●トマトジュースと赤ワインのサングリア[アルコール入り]

フルーツを使うことの多いサングリアに、トマトジュースを合わせた、まろやかな酸味のカクテルです。

トマトジュースと赤ワインのサングリアのレシピ

材料(1人分)

低塩トマトジュース:80ml

赤ワイン:40ml

はちみつ:ティースプーン1(お好みで加減)

氷:適量

ローズマリー(※):適量

ローズマリーのほか、ミント、バジル、レモングラス、レモンバームなども合います。

作り方

低塩トマトジュース、赤ワイン、はちみつを容器に入れる。はちみつは溶けづらいのでよく撹拌し、スローイング(※)する。



<※スローイングのやり方>
空気をたくさん含ませることによって、香りを引き立たせ、味をまろやかにする技法。スローイングすることで、グラスに注いだときにきれいに泡立ち、注いだあとも泡が長持ちします。シェーカーがなくても、材料がすべて入る容量のグラスが2つあれば家庭でもできますので、挑戦してみてください。

●容器を2つ用意し、1つに氷とカクテルの材料を入れる。
●氷がこぼれないように、下の写真1枚目のように高さを出しながらもう1つの容器に落とす。液体を全部移したら、元の容器に戻しこの動作を5〜6回繰り返す。

※利き手の容器から、もう一方の容器に一定量を注ぐのがポイント。そのときに、下の写真2枚目のように、液体を入れた方の高さを一定に保ち、受ける方を少しずつ下げていくと注ぎやすいです。

スローイング1:高さを出しながら容器の中身をもう1つの容器に落とす

スローイング2:受ける容器を少しずつ下げるとやりやすい

グラスに注ぎ、ローズマリーを飾る。

memo

・カクテルにはおいしい氷を用意
氷は購入するのが最適ですが、家庭で作る場合は水道水ではなくミネラルウォーターを使うといいでしょう。
・ハーブの飾り方
小さな葉を少量のせるよりも、大きめの葉を、上の写真のように高くのせたほうが美しく見えます。
・このカクテルに合うおつまみ
ペッパーの入ったものなど、ピリッとしてコクのあるチーズが合います。薄めに切ったバゲットやクラッカーを添えても。

●野菜ジュースと焼酎のヘルシーカクテル[アルコール入り]

野菜ジュースと焼酎、酢を合わせた意外性のあるカクテル。ビネガーのさわやかな酸味がポイントです。

野菜ジュースと焼酎のヘルシーカクテルのレシピ

材料(1人分)

野菜ジュース:60ml

焼酎(※1):30ml

白ワインビネガー(※2):5〜10ml(味をみながら調整)

氷:適量

レモンバーム(ミントなどのお好みのハーブでもOK):適量

1 野菜ジュースの味を引き立たせるなら米、麦などくせのない味わいの焼酎が合います。


2 リンゴ酢、ブルーベリー酢、米酢でもOK(黒酢など味わいが強いものは避けたほうがよい)。

作り方

シェーカーに氷、野菜ジュース、白ワインビネガー、焼酎を入れてよく振る。シェーカーがない場合は、あらかじめ材料を冷やしておき、よく混ぜ合わせる。

グラスに氷を入れ、1を注ぎ、レモンバームを飾る。

memo

・シェーカーを使うメリット
シェーカーで振ると液体が効率よく冷えます。アルコール度数の高い焼酎などは、冷やすことで飲みやすくなります。
・氷は大きいサイズを用意
グラスの中で浮かないよう、大きなサイズを用意すると見た目が美しく仕上がります。
・ハーブの飾り方
小さな葉を少量のせるよりも、大きめの葉を、上の完成写真のように高くのせたほうが美しく見えます。
・このカクテルに合うおつまみ
コクのあるドライフルーツや、チョコレートが合います。

●トマトジュースと紅茶のパンチカクテル[ノンアルコール]

子どもと一緒に作って楽しめるノンアルコールカクテル。大勢が集まるにぎやかなパーティーに最適です。ピッチャーやパンチボウルに季節の果物を入れて楽しんでください。

トマトジュースと紅茶のパンチカクテルのレシピ

材料(1人分)

塩分無添加トマトジュース:60ml

アップルティー(※1):30ml

サイダー(※2):30ml

氷:適量

オレンジ、レモン、ライム、いちごなどお好みの果物:適量

ミント:適量

1 レモンティー、ラフランスティーなどでも合います。


2 炭酸水よりも甘みのあるサイダーを合わせます。

作り方

人数分の分量の塩分無添加トマトジュース、アップルティー、サイダーを、ピッチャーやパンチボウルに入れて混ぜ、氷を加える。

オレンジ、レモン、ライムを薄切りに、いちごは食べやすい大きさに切って1に入れる。

グラスに取り分けて氷と果物も入れ、ミントを飾る。

memo

・大人向けのアレンジ
パンチカクテルに、白ワイン、ウオッカ、コアントロー(製菓用のリキュール)などを加えると大人向けカクテルになります。
・凍らせたフルーツを使っても
凍らせた果物を使うと、シャーベットのようにシャリシャリとした食感を楽しむことができます。
・このカクテルに合うおつまみ
中に入ったフルーツをおつまみとしていただきます。
※トマトには、いちごやリンゴなど「同じ色の系統(赤色の食材)」を合わせるとお互いの味を引き立てます(ちなみに、黒ビールに醤油系のおつまみ、ウイスキーにチョコレートなどが合うのも同じです)。

最後に

お友だちが集まるパーティーのおもてなしに、野菜ジュースやトマトジュースを使ったカクテルを作ってみてください。

中根庸介

京王プラザホテル メインバー<ブリアン>

バーテンダー 中根庸介

アジア12カ国の代表バーテンダーが競う「ラ・メゾン・コアントロー インターナショナル 2018」に日本代表として出場し、総合3位に入賞。グローバルな活躍が期待される若手バーテンダー。


メインバー<ブリアン>は、京王プラザホテル開業時から営業する正統派のホテルバー。実力派バーテンダーを数多く擁し、名だたる大会で優勝バーテンダーを輩出。国内外で受賞経験のあるバーテンダーのオリジナルカクテルを楽しめる。
京王プラザホテル:https://www.keioplaza.co.jp/

[トマト]おいしいトマトの見分け方と、保存のコツ

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最終更新:2023.05.31

文: VEGEDAY編集部
写真:柿島達郎(ポインター)
監修:京王プラザホテル、カゴメ