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 若きフランス人ストライカー、マティス・テルはこれまでバイエルン・ミュンヘンの一員として、初挑戦となるブンデスリーガで20試合に出場。まだ本来のポジションがウィングなのかセンターフォワードとなるかは不明ながら、ただその思いき入りのいい得点感覚にの優れた18歳の若武者が、今後大いに将来を嘱望される存在となっていることは確かな事実ではあるだろう。そのうち19試合は途中出場でありながらも、先日18歳と16日でブンデス5得点目を記録。これはドイツ代表ジャマル・ムシアラの記録を34日上回る、クラブ史上最年少での到達記録なのだ。

 クラブ内ではそのパフォーマンス面のみならず、即座にチームに溶け込み、貪欲に学ぶ姿勢をみせる、テルが描いてきた成長曲線に満足しており、一方のテルもここまではプレー時間について特に不満は抱いていない模様。そのためこの夏にレンタル移籍という形での武者修行の可能性はテーマいはなっていないようだが、しかしながらCFではシュポ=モティングが契約を更新し、さらに今夏では最重要補強ポイントと目されているところ。ウィングも現時点では非常に選手層が厚く、決して来季の出場機会の増加に向けて見通しがたっているとはいえないが、その中で迎えるシーズンの大一番でテルが、この浮き沈みの激しかったシーズンを印象的なゴールによって締めくり、更なる自身の飛躍の幕開けとするかもしれない。