首都高速道路が、2024年3月1日に公式SNSで1つのショート動画を公開。インパクトのある啓発動画にユーザーからもさまざまな反応が集まっています。

「僕を無視しないで!」首都高が啓発動画を公開

 首都高速道路(以下、首都高)は、公式SNSに1つのショート動画を投稿。

 首都高で多発している禁止行為について注意を呼びかけるため、一風変わった啓発動画を作成し、公開しました。一体どんな映像になっているのでしょうか。

 2024年3月1日、首都高速道路は公式SNS(@shutoko_traffic)に、以下の呼びかけとともに1つのショート動画を投稿。

「\僕は自動車専用道路標識、無視しないで!/

 若年層の原付ユーザーによる首都高への立ち入りが急増しています。

 首都高に原付(125cc以下の二輪車)で入ることは禁止されていますので、道路標識の意味をしっかりと理解した上で、ご利用ください」

 動画冒頭には、白い全身タイツに、顔が青いクルマの標識「自動車専用道路標識」を取り付けたキャラクターが登場。

 動画では「僕のこと知ってます?」「この自動車のマーク見たことない?」と呼びかけ、「首都高の入口にいるでしょ」「自動車専用」と自動車専用道路標識であることを強調。

 その後、「僕を無視して原付バイクで首都高に入っちゃうタイプ?」と呼びかけ、実際に首都高を走行する原付バイクの映像も映し出されています。

「僕を無視したらどうなると思う〜?」の問いかけに、「犯罪者」「それどころか命の危険も…」「怖いね〜」と強調し、最後には「首都高には原付で入っちゃダメ」と注意を呼びかけています。
 
 45秒ほどのこの動画は、複数の色を使ったテロップや、BGMなどを用いたポップなものとなっています。

 今回、このような動画をつくるにいたった経緯について、首都高の担当者は以下のように話します。

「首都高では原付バイクの立ち入りが増加傾向にあります。

 原付の立ち入り件数のうち、約半数が10代から20代ということを受け、若年層が普段目にする情報媒体はSNSが主であるため、若年層の原付の立入への啓発として注意喚起ショート動画を作成しました」

 若年層をメインに、昨今の流行ともいえるショート動画としてつくられたこの動画は、公開された公式YouTubeでも1.7万件を超える再生数となっています。

 動画を見たユーザーからも、「バイクたまに見るよな」「立ち入ってるの見かけることある」と反応する声や、動画について「じわじわくるw」「インパクト強めな広報動画だ…」の声も。

 なかには「映画泥棒オマージュ?」「映画泥棒っぽい笑」と、映画本編前に上映されるCMのキャラクター「NO MORE 映画泥棒」を思い浮かべたユーザーの声もありました。

 改めて、前出の首都高の担当者は、「首都高は自動車専用道路なので、原付バイクでの立ち入りはご遠慮いただくようお願いいたします」と、注意を呼びかけます。

※ ※ ※

 首都高をはじめとした高速道路は、歩行者はもちろん自転車、排気量が125cc以下の原付バイクの高速道路の進入が禁止されています。

 禁止されているバイクに関して、具体的には道路運送車両法で定められている排気量50cc以下の「第一種原動機付自転車(原付)」、50ccを超え125cc以下の「第二種原動機付自転車(原付二種)」を指します。

 もし規定を破り高速道路を走行した場合、「通行禁止違反」に該当し、違反点数2点、反則金は、6000円(50cc以下は5000円)が科されます。

 なにより高速道路は、通常の道路に比べて一定の速いスピードでクルマが走行しており、万が一事故が発生すれば命の危険にかかわります。

 もしクルマを走行している際にバイクの立ち入りを見かけた際は、高速道路上の非常電話、もしくは道路緊急ダイヤル「#9910」で通報するようにしましょう。