日本で2010年から7年あまり販売されていた本格SUV「FJクルーザー」。そんなFJクルーザーの次期型モデルを、エストニアのRain Prisk氏が独断と偏見で予想、CGを作成し公開しています。

復活熱望の「FJクルーザー」

 日本で2010年から7年あまり販売されていた異色にして伝説の本格SUV「FJクルーザー」。中古車市場ではいまなお当時の新車価格を上回るほどの人気を集めており、コアなファンからは復刻を望む声も多いようです。

 そんな中、エストニアのRain Prisk氏が独断と偏見で、生まれ変わった“次期型FJクルーザー”の予想CGを作成、公開しています。

「ランドクルーザー プラド」譲りのラダーフレーム構造に、1960年から24年間生産された「ランドクルーザーFJ40型」のイメージを踏襲したFJクルーザーは、2003年にデトロイトモーターショーでコンセプトモデルが披露され、2006年に北米で発売されました。

 当初、北米専用車でしたが、世界各国から熱いラブコールがあり、日本では2010年12月から2018年1月まで販売されました。

 ボディサイズは全長4635mm×全幅1905mm×1840mm。日本仕様のパワートレインは4リッターV6エンジン(最高出力276PS/最大トルク380Nm)に5速ATとパートタイム式4WDを組み合わせたもの。北米仕様にはRWDや6速MTもありました。

 Rain Prisk氏が作成したCGは、丸型ヘッドライトや「TOYOTA」エンブレムはもとより、垂直に近いフロントガラス、上下幅が薄いキャビン、ボンネットパネル先端の開口部、背面まで回り込んだクォーターガラス、厚手のグローブをはめたたままでも掴みやすい大型アウトサイドハンドルなど、2ドアに見えて実は観音開き4ドアという点も含めてFJクルーザーの特徴を捉えながら、よりモダンに仕上げています。

 一方で、特徴のひとつだったホワイトルーフは採用せず、ブラックルーフとしたことで、キャビンの薄さが視覚的に強調されています。

 また、フロントグリルがないことから、もしかしてEV(電気自動車)を想定しているのかもしれません。

 このCGはいうまでもなくメーカー非公認の非現実的なものです。FJクルーザー最大の特徴であるレトロなスタイルは「ランドクルーザー250」である程度具現化されたので、次期型が同じようなサイズ感で市販化されることは難しいでしょう。

 ただ、縮小コピーした”ミニFJクルーザー”なら案外売れそうな気がします。