休日明け21日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は、19日比812円06銭高の4万0815円66銭で取引を終え、4日に付けた史上最高値を更新した。外国為替相場の円安ドル高傾向により、業績が上向くとみられた輸出関連銘柄が買われた。日銀がマイナス金利解除後も緩和的な金融環境を続ける方針を示し、当面は日米の金利差が開き続けるとの見方が、円安と株高につながった。前日の米国株上昇も好材料だった。

 平均株価は取引時間中の最高値も更新した。東証株価指数(TOPIX)の終値は45.24ポイント高の2796.21で1990年1月以来、約34年ぶりの高水準。出来高は約22億1400万株だった。

 20日の米国市場では、主要な株価指数がそろって上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)が根強いインフレにもかかわらず、年内3回の利下げ見通しを維持したことが追い風となった。この流れを受けた21日の東京株式市場でも朝方から、相場への影響が大きい半導体関連など幅広い銘柄に買い注文が膨らんだ。