栃木県那須町の「那須サファリパーク」で2022年に飼育員3人がトラに襲われ負傷した事故で、大田原簡裁は16日までに、業務上過失傷害の罪で略式起訴された元飼育員男性に罰金50万円の略式命令を出した。また、労働安全衛生法違反の罪で略式起訴された園を運営する「東北サファリーパーク」(福島県二本松市)に罰金50万円、男性支配人に罰金30万円の略式命令も出した。いずれも8日付。

 起訴状によると、元飼育員は22年1月4日午後、ベンガルトラ「ボルタ」を通路に残したまま終業。翌朝、通路に入ろうとした飼育員1人と救助しようとした飼育員2人が襲われ、前腕切断などのけがを負ったとしている。