ウー・ウェンさんの料理の礎になっているのは、医食同源の知恵。自分や家族のことを思い、研ぎ澄まされたレシピには、体にやさしく、すこやかに生きるためのヒントがいっぱいです。今回、スパイスの中でウーさんが一番よく使うという、身近なスパイス、こしょうをきかせたレシピを教えていただきました。

菜の花のシンプル和え

菜の花らしい苦味やクセをとことんシンプルに楽しむ。
そこに黒こしょうがきりりと加わり、いいアクセントに。

●材料(2人分)
菜の花…1束
黒こしょう(粒をつぶす、または粗挽き)…小さじ1/4
粗塩…小さじ1/3
ごま油…大さじ1/2

●作り方
①鍋に湯を沸かし、菜の花を1分ほど茹でて、水にさらし、軽く水気を切る。 2cmの長さに切り、水気を絞る。

②黒こしょう、粗塩、ごま油で和える。

粗挽きは、めん棒で叩けばOK!

粗挽きは、めん棒で叩けばOK!
粗びき黒こしょう

2つ折りにしたクッキングペーパーに、粒をおく。ペーパーで蓋をするようにさらに半分に折り、綿棒で3〜5回ほど叩いて好みの粗さにつぶす。つぶしたては特徴が強まり、粗さのばらつきが味に変化をもたらします。

このレシピを教えてくれたのは

ウー・ウェンさん
ウー・ウェンさん
料理家、ウー・ウェン クッキングサロン主宰。母から受け継いだ小麦粉料理が評判となり料理の道へ。素材を生かしたシンプルなレシピが人気。最新刊に『ウー・ウェンの蒸しもの お粥』(高橋書店)


cooking:Wu Wen photograph:Yumiko Miyahama styling:Makiko Iwasaki text:Riho Abe

リンネル2024年4月号より
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