箸置き食事法で「よく噛む」を習慣化

早食いも太る原因になります。例えば、おつまみをよく噛まずにビールで一気に流し込むような食べ方は絶対にいけません。短時間でたくさんの糖質をとることになり、血糖値が急上昇。インスリンが大量に分泌され、脂肪がたまりやすくなり肝臓にも負担がかかります。

したがって、お酒を飲むときも普段の食事も「ゆっくり食べる」ことが大切です。しっかり噛んでゆっくり食べれば、血糖値の上昇も緩やかになり、食べ過ぎ防止にも繋がります。とはいえ、習慣的に早食いしてしまいゆっくり食べるのが難しい人もいるでしょう。

そんな人はまず、「いつもより10回多く噛む」ことから始めてください。また、1人で晩酌するときなどは、「箸置き食事術」がおすすめ。1口食べる度に箸を置くようにすると、自然とよく噛んで食べるようになります。最初は2〜3口ごとに箸を置き、慣れてきたら1口ごとにするとスムーズにいくかもしれません。

もう1つ習慣にしてほしいのが、口の中を掃除してくれる食品をとること。食物繊維や水分が多いレタスやセロリ、キャベツなどの生野菜は「直接清掃性食品」といって、よく噛んで食べることで口の中の汚れが落ちてきれいになります。また、梅干しや酢の物などは「間接清掃性食品」といわれ、唾液が多く分泌されることで食べカスなどを洗い流す効果が。どちらもお酒を飲むときは特に積極的にとりたい食べ物です。

『内臓脂肪の名医が教える 痩せるお酒の飲み方』はこんな人におすすめ!

・太らないお酒の飲み方を知りたい!
・ダイエット中でもお酒を楽しみたい
・正しいお酒の飲み方を知りたい!

以上の方には『内臓脂肪の名医が教える 痩せるお酒の飲み方』は大変おすすめな本です。

そもそもなんでお酒を飲むと太るの?

酒を飲むと太る。そう実感する人は多いのでは?お酒やおつまみのカロリーや糖質が原因なのでしょうか。もちろん、それも関係しますが、実はもっと根本的なところに「飲むと太る」原因があるのです。

お酒を飲むと、まずはアルコールが胃に到達して吸収されます。すると、アルコールの影響で全身の血流がよくなります。皆さんが経験する、お酒を飲むと血行がよくなって体が温まるという現象です。アルコールはある程度胃で吸収されたあと、小腸へ流れていきます。当然、小腸も血流がよくなっているので吸収力がアップ。流れてきたアルコールのほか、お酒やおつまみに含まれる糖質をたっぷりと吸収してしまいます。

お酒を飲むと脂肪をためこみやすくなる!

同じ糖質量でも、お酒を飲まないときよりも飲んだときのほうが、より多く糖質を吸収してしまう。これが、「飲むと太る」一番の原因です。糖質はとりすぎると、中性脂肪となって体に蓄積していきます。つまり、お酒を飲むと、体が脂肪をため込みやすい状態になってしまうのです。

また、お酒には胃を刺激して胃の動き(蠕動運動)をよくする作用もあります。胃が活発に動きはじめるので、どんどん食欲も増進します。その結果、お酒を飲みながら食事をすると食べすぎてしまったり、飲んだあとにシメのラーメンを食べたくなったりと、食欲が暴走。単純に飲むと食べる量が増えることで、太ることに繋がります。

お酒を飲むことで太りやすくなってしまいますが、本書ではお酒を飲んでも太りにくくなる、痩せることにつながる方法を紹介しています。気になる方はぜひ手に取ってご覧ください!

【書誌情報】
『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
監修:土田 隆