1日・1食あたりの糖質摂取量は?

血糖値が上がることを防ぐために、糖質を一切摂らなければいいのかというと、そうではありません。その理由は長続きしないからです。例えば、ご飯やうどん、ラーメン、パスタをはじめ、果物もお菓子も食べない生活を想像してみてください。なんとも味気ないうえに、ストレスも溜まると思いませんか。

さらに、糖質を含む食品の多くが食物繊維も含んでいるため、糖質断ちをすれば同時に食物繊維の摂取量も激減してしまいます。おいしい食事を楽しみながら、血糖値を下げられるのが「ロカボ」です。ゆるやかな糖質制限が可能で、リバウンドもしません。「ロカボ」における1食の糖質量は20〜40gです。この量を効率よく摂取する方法は3つあります。1つ目は主食とおかずで半分ずつ摂る方法です。

糖質20gは、ご飯50gに匹敵しますので、主食もおかずも少なめに抑えるという食べ方です。おにぎり1個、あるいは4枚切りの食パン1枚が糖質40gですので、主食で糖質をもう少し摂っておかずをゼロに近づけるというのが2つ目の方法。3つ目は、主食を食べず、おかずだけで糖質20〜40gを摂るという方法です。これらの食べ方を日替わりのルーティンで実行するなどして、無理なく続けられる習慣を身に付けていきましょう。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟