崩れるのはあっという間でも、築き上げるのは時間がかかる企業イメージや商品イメージ。いわゆる「ブランディング」に悩む企業は多く、コンサルを頼ったとしても、すぐにわかりやすい結果を得るのは至難の業です。今回の『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では、多くの企業や商品・サービスのブランディングに関わってきた人気コンサルの永江さんが、「ブランディング」成功の究極の姿としてハーレーダビッドソンの例を紹介。自身がコンサルをする際にどこから始めて何を大切にしているか、惜しみなく伝えています。
「ブランディング」についての考察Question
「ブランディング」についての質問です。私はwebマーケティングのコンサル経験とブランディング専門コンサル会社での勤務経験があるのですが、ブランディングというのは定義も曖昧でKPIも設定しづらく、何をもって成功とするのかも分かりづらい世界だなと感じています。
しかしながらマーケティングを突き詰めていくと顧客にリピートしてもらい、指名買いいただくためにもブランディングの大切さを感じます。やや漠然とした質問で恐縮ですが、永江様にとってブランディングとはどのようなもので何が大切なのか、是非ご見解をお伺いできますでしょうか。よろしくお願いします。
永江さんからの回答ブランディングは非常に重要で、一言で言うと「どれだけファンになってもらうか」ということだと思います。随分前にブログに書きましたが、アメリカのハーレーの集会には、背中いっぱいにハーレーのタトゥを入れたファンが大勢集まるそう。ハーレーが大好きで、一生ハーレーしか乗らないというほどファンが熱狂するって究極のブランディングですよね。ホンダの方が、いくらホンダが好きでもタトゥはいれてくれない。この違いが大きいっていってました。
● 真のブランディングとはなにか、簡単に分かる方法|More Access! More Fun
ブランディングと切っても切り離せないのがストーリーです。というのも、その商品や人やサービスがどんなきっかけで始まって、どんな経緯を辿ってきたのかストーリーを知ることで初めて応援したい気持ちになり、ファンになるから。
わたしがコンサルする時は、ストーリー作りのためにまず商品開発から始めます。よくお金さえ出せば商品やサービスの中身は問わず、広告を打ちまくって宣伝するというコンサルもいますが、それでは本当のブランディングには繋がりません。商品に何の魅力もないものをいくら宣伝したって売れませんし、ぶっちゃけ認知度だけ上げたければ炎上商法だってあるわけですが、それだと顧客のニーズとマッチしないですよね。
ブランディングで一番肝心なのは顧客の求めているものを聴き、それに合わせて0からストーリーを作り上げていくということだと思います。
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