三軒茶屋の劇場「世田谷パブリックシアター」(世田谷区太子堂4)で4月6日〜21日に上演される舞台「『GOOD』−善き人−」の初日前会見と公開フォトコールが同5日、行われた。佐藤隆太さん、萩原聖人さん、野波麻帆さん、藤野涼子さん、北川拓実さん、那須佐代子さんが登壇した。(三軒茶屋経済新聞)

 生演奏と歌も見どころ

 「GOOD」は、ローレンス・オリヴィエ賞受賞演出家のドミニク・クックがC・P・テイラーの戯曲をリバイバル上演した作品。ヒトラー独裁が進む1930年代のドイツを舞台に、大学でドイツ文学を教えるジョン・ハルダーがナチスに取り込まれ、人生が一変していく様子が描かれる。演出は長塚圭史さんが務める。

 ジョン・ハルダー役の佐藤隆太さんは「生演奏や歌もあって、音楽の力で物語が理解しやすく届けられると思っている。重厚感がある作品と思うかもしれないが、非常に軽快に進んでいくし楽しい場面も数多くある。人間のおかしさをあらわにした作品なので、時代や環境は違えど、共感できるところはいっぱいある。ぜひ、リラックスして劇場に足を運んでいただきたい」と見どころを説明する。

 4月1日に事務所を独立した佐藤さんは「稽古最終日で、そのままみんなで食事に行ったら、独立記念日を祝ってもらった」と報告。他にも独立したメンバーがいたため、萩原さんは「稽古から本番に向けて、こんなに独立するカンパニーも初めて」と会場を笑わせた。