俳優の佐藤隆太(44)、萩原聖人(52)らが5日、東京・世田谷パブリックシアターで舞台「『GOOD』-善き人-」の初日前会見を行った。
ヒトラーが台頭し始めた1930年代のドイツ・フランクフルトを舞台に、善良な市民たちの心理を生々しく描き、善悪の定義を問う作品。佐藤は、大学でドイツ文学を教える“善き人”ジョン・ハルダーを、萩原はハルダーの親友でユダヤ人の精神科医モーリスを演じる。
佐藤は初日を翌日に控え、「素晴らしく楽しく過ごすことの出来た稽古期間でした。いよいよ明日から始まるんだなと思うと、すごく興奮しています」と気合十分。本作には生バンドが入っており、萩原の歌唱シーンもあることから、佐藤が「めちゃくちゃかっこいい歌を披露します!」とあおると、萩原は「大きく取り上げるの、やめてくれる?“俺の歌を楽しみにしていて下さい”みたいな事は、口が裂けても言えない。そういうのじゃないんです」と恥ずかしがっていた。
佐藤は、この春に新しく始めた事や始めたい事について問われると、3月いっぱいで所属していた事務所を退所したことを挙げ、「4月1日が(今作の)稽古最終日だったので、みんなで食事に行きまして、“独立記念日だ”と言って祝ってやりました」と冗談めかして笑いを誘った。今作に出演する女優・藤野涼子(24)も同じ事務所から同じタイミングで退所しており、「稽古から本番に向けて、こんなに独立する(人がいる)カンパニーは初めて。でも非常にみなさん前向きですからね。よろしくお願いします」とアピールした。
同所で明日6日から21日まで上演後、兵庫でも上演。