ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。
NBCライブラリーに残る映像で振り返ります。
今日は4月1日、各地の役所や民間企業では辞令交付式や入社式が行われています。
今から65年前、昭和34年(1959年)の4月1日、長崎市では市制施行70周年を記念して市役所本庁舎の落成式が行われていました。
長崎市役所本庁舎は鉄筋コンクリート製の地上5階、地下1階建てで、当時としては近代的な建物でした。
この日は長崎みなとまつりも同時に行なわれたため、落成式は盛大な行事となりました。
新しい庁舎の屋上では当時の田川市長や佐藤知事ら1,500人が出席して、落成式が開かれました。
落成式で田川市長は「この日を契機に100年の将来を胸に描いて市政発展に努力したい」と語りました。
みなとまつりにあわせて長崎に寄港中のアメリカ第7艦隊旗艦の司令官らも式典に招かれました。当時は、みなとまつりの行事にアメリカ海軍の士官や水兵が招かれることが慣例だったようです。
市役所の屋上からは、まだ木造家屋が多い長崎の町並みや、中町教会、駅前のニュー長崎ホテルビルなどが確認できます。遠くに見える稲佐山には頂上の展望台や、この年の10月に開業するロープウェイの姿はまだ見えません。
その後、長崎市役所前の市役所通りでは、小旗行列あり、踊りありの盛大なパレードが行われ、夜には打ち上げ花火も行われたようです。
この長崎市役所本庁舎は最近まで長崎市民に親しまれていましたが、老朽化のために2022年12月28日で閉庁し、現在、解体工事が行われています。(2024年3月現在)
長崎市役所は2023年1月4日に長崎市魚の町の旧長崎市公会堂跡地に建設した新庁舎に移転。新庁舎は地上19階、地下1階で、19階の展望フロアは、地上80mからの景色が楽しめる眺望スポットとなっています。
放送局が撮影した 長崎の映像を配信している『ユウガク』より