昨年のホープフルSを制したドゥラエレーデ(牡3、栗東・池添学厩舎)が、史上初となる帰国初戦での日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)制覇を目指す。

 今年で90回目を迎える日本ダービーだが、海外からの帰国初戦で勝った馬はもちろん、挑んだ馬すら1頭もいない。クラシックまで範囲を広げても、帰国初戦での参戦は95年菊花賞のダンスパートナー(5着)のみ。海外遠征を経験した馬のクラシック制覇も、00年菊花賞のエアシャカールのみとなっている。

 ドゥラエレーデは昨年のホープフルSでGI初制覇。逃げ粘るトップナイフをハナ差捕らえ、14番人気の低評価を覆しての戴冠だった。当時の4着馬は後に共同通信杯を制し、今回も人気を集めるファントムシーフ。この馬を物差しにすれば、決して引けは取らないはずだ。UAEダービー(2着)からの転戦というローテーションがカギだが、1週前追い切りの動きは良く、仕上がりに不安なし。海外遠征が活発になった時代を象徴する、エポックメーキングな日本ダービー制覇を期待したい。