世代最強の意地を見せるか。昨年の日本ダービー馬のタスティエーラ(牡4、美浦・堀宣行厩舎)が、大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)で巻き返しを期す。

 タスティエーラは父サトノクラウン、母パルティトゥーラ、母の父マンハッタンカフェの血統。母はJRAで3勝。4代母は名繁殖牝馬のクラフテイワイフなので、カンパニーやトーセンジョーダン、トーセンスターダムやビッグテーストなどのGI馬と同じ一族となる。

 ここまで7戦3勝。昨年の弥生賞で重賞初制覇。続く皐月賞はソールオリエンスの末脚に屈して2着だったが、日本ダービーでリベンジ成功。残り200mで先頭に立つと、皐月賞馬の追い上げをクビ差凌いで、3歳馬の頂点に立った。昨秋は菊花賞が2着、有馬記念が6着だったが、前走は4角から直線にかけて狭くなるシーンがあった。自身初の掲示板外となったが、決して力負けではない。

 今回は昨秋の悔しさを晴らしたい一戦だ。現4歳世代を代表する1頭なだけにその走りには責任が伴う。松山弘平騎手とは4戦ぶりのタッグとなるが、過去2戦は弥生賞1着、皐月賞2着と相性良し。今度こそはスムーズな競馬で、2つ目のGIタイトル獲得といきたい。