開業6年目の上村洋行調教師が、大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)のベラジオオペラ(牡4)でJRAのGI初制覇を目指す。

 上村調教師は騎手時代にJRA通算570勝。08年のスプリンターズSをスリープレスナイトで制し、GIジョッキーの仲間入りを果たしている。14年に騎手を引退し、調教助手としてキャリアを重ねた後、19年に厩舎を開業。年々勝ち星を伸ばし、昨年は重賞3勝を含む40勝を挙げて、自身初のベストテン入りとなる全国リーディング7位に躍進した。

 ベラジオオペラはここまで7戦4勝。昨年のスプリングSで重賞初制覇を果たすと、日本ダービーでもタイム差なしの4着に健闘。世代トップレベルの能力を示した。休みを挟み、チャレンジCで2つ目の重賞タイトルを獲得。前走の京都記念はプラダリアに3/4馬身届かずの2着ながら、休み明けを考慮すれば十分な内容だった。大型馬らしく、古馬になって充実してきた雰囲気。それだけに皐月賞や日本ダービーで先着を許したタスティエーラ、ソールオリエンスとの再戦が楽しみだ。

 上村厩舎はこれまでJRAのGIに9度参戦。昨年の日本ダービーのベラジオオペラの4着が最高着順だが、そろそろビッグタイトル獲得の予感が漂う。ドバイゴールドCにはアイアンバローズも参戦するだけに、名前を大きくアピールするチャンスとなるはずだ。