史上3人目の偉業なるか。石橋守調教師が皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)のメイショウタバル(牡3)でGI初制覇を狙う。

 石橋守調教師は騎手時代にJRA通算473勝。重賞は15勝。GIは06年の皐月賞と日本ダービー、07年の天皇賞(春)をメイショウサムソンで制している。そして13年に引退して調教師に転身。ここまでJRA通算145勝を挙げているが、GIは21年のフェブラリーSにスマートダンディー(12着)で挑んだのみとなっている。

 皐月賞にはメイショウタバルで参戦する。母のメイショウツバクロが騎手時代の最後の勝利のパートナーという、縁のある血統。使われながら力を付けて、3走前の未勝利から3連勝中。前走の毎日杯では2着を6馬身差も突き放し、厩舎に重賞初タイトルを届けた。今回は初の関東遠征、さらにはかつてない強敵との顔合わせとなるが、当時の走りを再現できれば十分にチャンスはある。

 ここで勝てば、調教師としては初のGIタイトル獲得。さらには野平省三(40年に騎手と調教師兼任)、保田隆芳(騎手で68年、調教師で76年)に続き、史上3人目となる騎手&調教師での皐月賞ダブル制覇となる。メイショウサムソンでの戴冠から18年、再び浦河生まれの「メイショウ」で歓喜に包まれることを願いたい。