「マジックマン」ことJ.モレイラ騎手が、阪神牝馬ステークス(4歳上牝・GII・芝1600m)のマスクトディーヴァ(牝4、栗東・辻野泰之厩舎)でJRA重賞10勝目を目指す。

 モレイラ騎手はJRA重賞で43戦9勝。とりわけ昨秋は14鞍に騎乗して、セントライト記念のレーベンスティール、富士Sのナミュール、アルゼンチン共和国杯のゼッフィーロ、東京スポーツ杯2歳Sのシュトラウス、京都2歳Sのシンエンペラーで5勝。惜しくもGIには手が届かなかったが、その手腕を見せつけた。

 もちろん、今シーズンも期待大だ。短期免許初日の今週土曜は、阪神牝馬Sにマスクトディーヴァで挑む。昨秋はローズSをレコードで制し、秋華賞がリバティアイランドの2着。牝馬では世代トップレベルの実力馬だ。今年初戦の東京新聞杯は6着だったが、敗因は初のマイルではなく、ゲート内で突進して大きく出遅れたこと。スタートさえ五分なら、確実に好勝負になる。

 テン乗りで課題の発馬を決められるかどうか、モレイラ騎手にとっては腕の見せどころだ。節目のJRA重賞10勝目を手にして、約2カ月の短期免許期間に弾みを付けてみせる。