3月17日に横浜・ぴあアリーナMMで「AKB48 春コンサート2024 in ぴあアリーナMM 夜の部〜涙はいつの日か〜」が開催。岡部麟と小田えりなの卒業セレモニーが行われたほか、17期研究生の正規メンバー昇格とAKB48劇場の全面リニューアルも発表された。
◆佐藤綺星「皆さんと昇格のうれしさを共有することができて本当にうれしいです」

コンサート中盤、17期研究生の昇格にまつわるVTRが流れると、10名の17期研究生がステージに登場し、全員で「大声ダイヤモンド」を披露。その後、10名全員が正規メンバーに昇格することが明かされた。

さらに、昇格を記念して17期研究生と18期研究生のオリジナル楽曲「あの夏の防波堤」のMVが制作されることが決定し、18期研究生と19期研究生と共に国内5カ所を巡るツアーが今夏行われることも発表された。

発表を受け、佐藤綺星は「正直、すごくつらいこともあったんですけど、みんなと一緒に昇格できたことが本当に心からうれしいですし、すごく遅くなってしまったんですけど、応援してくださった皆さんと昇格のうれしさを共有することができて本当にうれしいです」と涙を流しながら胸中を明かすと、「研究生のコンサートが、まさかツアーをさせていただけるとは思っていなかったので、本当にうれしいです」とツアー開催決定の喜びを同期と分かち合った。

◆小田えりな「本当にAKB48に入ってよかったなって、このステージに立って改めて思いました」

本編終盤には4月に卒業を控えている岡部と小田がドレス姿で登場し、2人の卒業セレモニーが行われた。岡部は「流れ星に何を願えばいいのだろう」、小田は「長い光」を仲間たちと共に披露。そして、「この10年間で一番私に大切なのはファンの皆さんやここにいるメンバーとの出会いで、本当に宝物だなと思います」(岡部)、「本当にAKB48に入ってよかったなって、このステージに立って改めて思いました」(小田)と、ファンに向けてメッセージを贈った。

また、アンコールでは東京・秋葉原のAKB48劇場が老朽化に伴いリニューアルされることが発表された。9月1日(日)に現AKB48劇場としての最終公演が行われ、AKB48劇場19周年の日である12月8日(日)に新劇場の初日公演として、延期となっていた秋元康氏書き下ろしのオリジナル新公演が行われるという。

◆岡部麟コメント

私はチーム8としてAKB48に入って、この活動を通して自分に自信がついたし、自分のことを好きと思えるようになりました。でも、この10年間で一番私に大切なのはファンの皆さんやここにいるメンバーとの出会いで、本当に宝物だなと思います。

入った当初は本当に競わされてばかりで、みんなのことをライバル視していたり、お互いきっとそう思っていたけど、10年間いろんな活動をして、みんなのいろんなところを知って、私もみんなのことを自分のことのように愛おしく思ったり、愛せるようになりました。そういう人間力を私はこのAKB48の活動の中で育ててもらったなと思っています。とても感謝しています。

私は本当にこの10年間とってもとっても幸せでした! 皆さん本当にありがとうございました!

◆小田えりなコメント

この10年間、こう見えて本当にたくさんの感情をAKB48に学ばせていただきました。卒業を決めてから卒業セレモニーまで頑張って生きてきて、今日このコンサートで初めてAKB48の大きいコンサートで、0番(センター)で歌うことができたんです。

AKB48の活動はすごく楽しかったですし、「長い光」という曲がすごく私は大好きなんですけれども、今のAKB48のメンバーと一緒に「長い光」を歌うことができて、こうやってたくさんの方に見送ってもらえる環境を頂けて、本当に感謝しています。本当にAKB48に入ってよかったなって、このステージに立って改めて思いました。

残り僅かではありますが、これからもAKB48として頑張って行きますので、応援よろしくお願いします。

取材・文・撮影/須田紫苑