門脇麦(31)が17日、東京・丸の内TOEIで行われた台湾・日本合作映画「オールド・フォックス 11歳の選択」(6月14日公開)特別試写会に登壇。シャオ・ヤーチュエン監督から、ビートたけし(77)の自叙伝を実写化した21年のNetflix映画「浅草キッド」(劇団ひとり監督)を見て、まなざしが強かったことがオファーした要因だったと明かされ、笑みを浮かべた。

「オールド・フォックス−」は、台北金馬映画祭4冠で門脇にとって台湾映画初出演作。門脇は、主演の台湾の子役バイ・ルンインが演じたリャオジエの父親リャオタイライ(リウ・グァンティン)の幼なじみヤンジュンメイを演じた。「日本で公開できることを、うれしく思います。10代から触れてきて、台湾映画が好き。自分が参加させていただいた実感がないほど、夢のまた夢。幸せ」と出演を喜んだ。

シャオ・ヤーチュエン監督は「Netflixで『浅草キッド』を見て、まなざしが芝居をしていた。仕事でき、ラッキーでした」と門脇の視線の強さに強い印象を受け、キャスティングに至ったと明かした。実際に作品をともに作り「仕事より何より性格が好き。豪快でストレートな方。彼女の性格が好きだったのと『浅草キッド』と同じように、彼女のまなざしが、すてきで美しかった」と手放しで褒めた。

門脇は「浅草キッド」で、昭和40年代の東京・浅草のフランス座で歌手を目指す踊り子の千春を演じた。シャオ・ヤーチュエン監督の大絶賛に「うれしいですね。台湾に行った時、配信がこれだけあるので『あれ、見ました』『日本の〜流行っています』などと言われた。グローバル化になればいいなと思った」と、配信全盛の昨今、エンターテインメントのグローバル化を痛感したと強調した。