フランス1部スタッド・ランスに所属する日本代表MF中村敬斗(23)が、リーグ第31節、アウェーのクレルマン戦(28日)の2日前の記者会見で自己批判をした。26日ランス地元紙リュニオン電子版が報じた。

同紙は、今回の記者会見での日本メディア不在について触れて、中村は「母国のジャーナリストにカバーされることは、良いことです。私にとってファンたちはとても重要で、彼らはあまりテレビで(Sランスの)試合を観ることはできないからです。伊東純也選手の側でプレーすることで、よりスポットライトを浴びることができます」と表明した。

また同紙は「4月13日ストラスブール(3−1)で決めた自身3ゴール目の映像は、間違いなく日出ずる国(日本)にも届いている」とし、「昨夏1200万ユーロ(ボーナス込み)でSランスに移籍した元LASKリンツ(オーストリア1部)の選手は、フランスでの初シーズンに完全には満足していない。」と伝えた。中村は「正直言って、自分の成績にあまり満足していない。残り4試合でよりチームを助けられればと思っている。そのためにトレーニングをしている」と話した。

中村はオーストリアで2年半プレーをする前に、19−20年はオランダ、20−21年はベルギーと、ヨーロッパでの経験がすでにあったが「(Sランスに)入団した時、前にプレーしていた選手権とは背景が全く違うので、適応しなければならなかった。選手たちがよりフィジカルで、より素早く、より技術的なリーグ・アンで、それでも私はとても成長した」と中村は述べた。

リュニオン紙は「日本代表選手は、2月3日カタールアジア杯準々決勝イラン戦(1−2)での日本のサプライズな敗退もまた消化しなければならなかった」とした。中村は、その敗退について「選手全員にとって、決勝戦に行けなかった失望は大きい。たとえちょっとしたけがと体調不良で妨げられていたとしても、チーム(Sランス)に戻ってすぐに自分のクオリティーを見せることが私の考えだった」と振り返っていた。

チームは最近7試合で1勝のみ、10位と低迷している。中村は「我々は残り4試合に向けてアグレッシブさを身につけなければならない。目標はトップ7だ」と意気込みを語った。

リュニオン紙は、中村敬斗の個人統計を掲載した。

21試合、3ゴール、1アシスト、ドリブル成功率60%、センタリング成功率22%、枠内シュート率35%、パス成功率77%、デュエル勝率40%としている。(松本愛香通信員)