ブラジル2部のクルゼイロは、元ブラジル代表FWロナウドが保有するクラブの株を売却することで合意したと発表した。ただ、ロナウドは理事会のメンバーには残るという。

2021年にロナウドは自身がプロデビューしたクルゼイロを救うために、4億レアル(約122億円)ほどでクラブの株90%を取得していた。ただ、チームは1部に昇格した後、再び2部に降格。

『Globo』によれば、クルゼイロのファンたちはチームの透明性向上と投資を要求するなど抗議活動を行っており、ロナウドも批判の対象になっていたという。試合では「さらば、ロナウド」との横断幕が掲げられ、ロナウドを模した人形が燃やされるなど退任を求める声が挙がっていたそう。

ロナウドの妹はファンからの批判に抗議しつつ、クルゼイロ売却は歓迎しているようだ。

「ロナウドはこのチームを消滅の危機から救ったのに、彼の退団は素晴らしいと思うファンがいる。まるで、彼がクラブ史上最悪の出来事かのように。

彼はクラブを怠惰なアドバイサーの手から引き離し、負債を減らした。ほぼ3部行きだったチームを1部に戻した。

残念なことにブラジルのファンにとってはまだ足りない。人々はとてもとても恩知らず。妹として常に全てを支えるけれど、もう彼には時間や金、人生などをここに費やしてほしくない」

そのロナウドはスペインのバジャドリーのオーナーでもあるが、「次はそれだ」と話しており、同クラブの株も売却する見込み(バジャドリーは昨季1部から降格し、現在は2部2位)。