Shinichi Uchida

[東京 9日 ロイター] - 三菱UFJアセットマネジメントの投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー、通称オルカン)」の純資産総額が9日、初めて3兆円を突破した。新NISA(少額投資非課税制度)が始まった今年1月以降、残高の増加ペースが加速しており、同社のウェブサイトによると、9日(基準日)の残高は3兆0119億円となった。

オルカンは2018年10月末設定。日本を含む先進国や新興国の株式市場の値動きに連動した投資成果を目指す投信で、信託報酬などのコストも比較的低い。組み入れ比率(3月末)は米国が約6割、銘柄別ではマイクロソフト、アップル、エヌビディア、アマゾンなど米国の超大型銘柄が上位を占めている。純資産総額は設定以来増加基調を続けてきており、23年4月に1兆円、24年1月に2兆円に到達していた。

LSEGのリッパー評価対象で国内設定の追加型公募投資信託(ETFなどを除く)について2月末までの1年間の純資金流入額を調査したところ、オルカンは1位だった。純資産総額では同じシリーズの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が4兆1672億円でオルカンを上回っている。

*詳細を追加しました。