寺院と教会の見える異国情緒漂う城下町
「寺院と教会の見える風景」は国際色豊かな平戸を象徴する景色です。寺院と石段の先の高台に「平戸ザビエル記念教会」の姿が見えます。また、「平戸オランダ商館」には、江戸時代に日本唯一のオランダ貿易港として賑わった平戸に関する史料や貿易品が展示されています。平戸オランダ商館は2011年に開館したものですが、付近には約400年前から残る、「オランダ塀」と呼ばれる石塀が残っています。元和4年(1618)に築造され、オランダ商館本館や火薬庫、病室などの目隠しとして造られました。

観光拠点「平戸桟橋ターミナル」を活用
平戸城へは伊万里駅(佐賀県伊万里市)や佐世保駅(長崎県佐世保市)を起点とする松浦鉄道で「たびら平戸口」駅を目指して路線バスに乗り継ぐか、JR佐世保駅から路線バス(西肥バス)で直接向かうかの2通りあります。平戸城の最寄りの停留所は「平戸市役所前」ですが、ひとつ先の「平戸桟橋ターミナル」で降りると、海(平戸瀬戸)越しに平戸城が望めます。「平戸桟橋ターミナル」には観光案内所が併設されていますので、ぜひ立ち寄ってみてください。レンタサイクルの利用もできますので、平戸城や城下町散策に役立ちますよ。

ちなみに、2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン」として世界遺産登録された構成資産のひとつ、田平天主堂(たびらてんしゅどう)は、平戸桟橋ターミナルから約6km。少し距離がありますが、レンタサイクルを利用すれば、アクセスすることができますし、サイクリング中には別の角度から平戸城の姿を楽しむこともできます。ちなみに松浦鉄道「西田平駅」から田平天主堂へは徒歩で約1kmの距離です。