Jリーグは5月12日、国立競技場にてJ1第13節のFC東京対川崎フロンターレを開催。FC東京が2−1の勝利を収めた。
【PHOTO】川崎の出場17選手&監督の採点・寸評。多摩川クラシコで悔しい敗戦も宮代、瀬古、途中出場の大島、遠野らが奮闘
 先制はFC東京。12分に左サイドで受けた徳元悠平が、相手をかわしてペナルティエリア左に進入し、右足を振り抜くと強烈なシュートがゴール右に突き刺さった。勢いに乗るホームチームは、25分にも安部柊斗のゴールで追加点を奪う。

 2点のビハインドを負った川崎も反撃。39分、ペナルティエリア左で宮代大聖が個人技から、鋭いコントロールシュートを決めて1点を返した。

 その後、川崎は52分に脇坂泰斗が危険なタックルで一発退場に。数的不利となっても攻勢を強め、同点ゴールを目ざしたが、最後まで粘り強く守り切ったFC東京が3試合ぶりの勝利。川崎は5試合ぶりの敗戦となった。
 
▼川崎のチーム採点「5.5」
  国立競技場でのFC東京との多摩川クラシコは、前半は相手の圧力を受け、苦しい展開を強いられて、25分までに2点を失った。選手たちが口を揃えたのは、球際の勝負でボールをこぼしてしまった点と、相手を見て柔軟にパスを回せなかった点。ただ徐々にリズムを取り戻すと、39分には瀬古樹からのパスを受けた宮代が決めて1点を返し、後半につないだ。

 後半も入りは悪くなかったが、やはり52分にVAR判定を経ての脇坂の一発退場が痛かった。10人になったあとに途中出場した大島僚太、遠野大弥らを生かして反撃に出た姿は逞しかったものの、この攻勢を前半から仕掛けたかったところ。

 リーグ3連勝と良い波に乗っていたが、まだチームは発展途上ということなのだろう。U-20ワールドカップに出場するCB高井幸大の不在が響くなど、改善すべきポイントも見えた。もっとも、それはまだ伸びしろを残しているという見方もできる。この敗戦を今後へどうつなげるのか注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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